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  <第106回> 多彩な免疫システム
  ニンニクさえ食べていれば病気知らず?


 ほこりや病原菌といった外敵から体を直接的に守っているのは、皮膚です。そして目や口のように外に開いている部分では、粘液がその役目を果しています。
 たとえば、口。だ液には殺菌作用があります。涙も同じですね。リゾチームという成分が殺菌をおこなっています。
 そしてもちろん体内にも、体を守る働きがあります。異物が体内に入ると働くナチュラルキラー細胞、これも自然な免疫システムの1つです。

 また、人間などの高等な動物にしか備わっていない免疫システムもあります。1度、はしかにかかると2度とかからないのは、「獲得免疫」という難しい免疫システムのおかげです。予防接種は、この獲得免疫システムを利用した方法です。1度、体の中に入った異物を覚えていて、再度侵入したときには防衛システムが速やかに働くわけです。

 「免疫力を向上させるにはニンニクが有効」と先々週のエッセイでは述べました。しかし、複雑な免疫システムのことを考えれば、ニンニクだけ食べていれば免疫力が上がるほど、体は単純ではないということをご理解いただけると思います。

 次回は免疫システムに関与する食べ物の話をします。


2002年10月21日


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