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  <第76回> 栄養療法 その13
  低インシュリンダイエットとは?


 今回は、ダイエットという話題を通して、からだの中の化学を学んでみましょう。

 低インシュリンダイエットという本が今話題になっています。おもしろいネーミングでしたので本を手にしてみたところ、なぜ人気なのか納得できました。
 今から20年くらい前に、GI(ジーアイ)理論が展開されました。GI値は、食べ物に含まれている炭水化物、すなわち糖が体に入ってから、血液に吸収されて血糖値に影響を与えるまでの時間を測った値です。この理論では、血液に吸収されやすいものはGI値が高く、吸収されにくいものはGI値が低いと考えます。先週お話したインシュリンと血糖値の関係を覚えていますか? インシュリンは血糖値をコントロールするホルモンで、血糖値が高いと、余分な糖分を脂肪に変えてしまう働きがあります。
 病気になったとき、点滴を受けますよね。ほとんどの点滴液がブドウ糖からできているのは、吸収率が良いからです。このときに、例えばデンプンの点滴をしても、体はすぐには回復しません。これは、デンプンの吸収率がブドウ糖よりも悪いからです。
 糖分の吸収スピードが遅ければ、その分、エネルギーはじっくりと使われます。つまり、急にエネルギーが増加して、だぶついた分が脂肪になるようなことがないのです。太るか太らないか、すなわち、糖分が脂肪に変わるか変わらないかは、この糖分の吸収スピードによるという理論が、GI理論です。
 これが、今話題の低インシュリンダイエットの理屈というわけです。


2002年3月4日


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