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  <第64回> 食事療法の基本 その3


 栄養療法とは栄養素を補給して体を元気にすることだと思っている方が多いと思います。
 しかし栄養療法の基本は「栄養素を吸収できる体をつくること」です。
 手始めとして、口から入った食べものがどのような時間サイクルで排泄されるのかを説明しておきましょう。

 食べたものは、約4時間後に小腸まで届きます。小腸で必要な栄養素を吸収し、残りかすは大腸に入っていきます。つまり朝食を8時に食べたとすると、朝食の残りかすが大腸に達する頃、昼食が胃に入っていくことになるわけです。
 朝食が出口である直腸近くまで来ると、昼食の残りかすが大腸に入りはじめ、朝食の残りかすと混ざるようになります。夕食が胃に入ってくるのがその頃です。
 朝8時に食べた食事の残りかすは、14時間後の午後10時頃、排泄されることになります。基本的にはこれを繰り返すわけです。
 排泄がスムーズにおこなわれない方、すなわち便秘の方は、おなかが苦しいから便秘薬を服用するのでしょうが、からだのメカニズムが変わらない限り、便秘薬のお世話にならなければなりません。お金だったら出るものがなく入るばかりというのは良いのですが、排泄物では問題ですよね。

 便秘薬を飲む前に、水をたくさん飲みましょうね。
 その理由は、次回お話しします。


2001年12月3日


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