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インスリン治療をする目的を考えてみましょう。
症状がある方は、症状を緩和するのが第一の目的でしょう。症状がない方は、合併症の予防が目的ですね。
では、インスリン治療で得られるもの、インスリン治療で失うものはなんでしょうか。
権威ある医学雑誌『LANCET1998年の論文です。
体重が標準の120%以下、空腹時の血糖値が110mg/dl以上なおかつ270mg/dl未満の3800人を『食事療法中心群と『空腹時110未満になるような積極的治療群にわけた結果、死亡率や合併症の発生数に医学的な優位差が認められなかったそうです。
このことは、慶応大学の近藤先生の著書にも書かれています。
さらに、近藤先生は『2型糖尿病でも、標準体重の120%以下で、症状がなく、血糖値が270mg/dl以下という条件に当てはまる場合には、薬を使っても使わなくても、合併症や生存期間や脳卒中に違いは生じないといえますといっています。
万が一に備えるばかりに、日常のQOLを損なっている場合があることに、医者も患者も目を向ける時期に来ているのではないでしょうか。
2001年7月23日
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