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2004/03/29
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妊娠中はアルコールを控えよう
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女性の飲酒率の増加に伴い、妊娠中も飲酒する人が増えている。しかし、妊娠中の女性の飲酒は胎児に悪影響をおよぼしかねない。
妊婦が摂取したアルコールは、胎盤を通して胎児の血液に流れ込むが、胎児はアルコールを代謝する能力が発達していないため、母親以上に影響を受けやすいからだ。妊娠した女性が多量に飲酒すると、FAS(胎児性アルコール症候群)などの障害を持った子どもが生まれる恐れがある。
FASの子どもには、鼻と口の間の溝がはっきりしないなどの顔かたちの特徴のほか、発達の遅れや、刺激への過反応・変化への適応困難・学習障害などの行動障害が見られる。アメリカでは1960年代末頃からFASが問題となっており、現在、新生児1000人あたり1〜2人はFAS児だといわれている。そのため、欧米では1970年代以降、アルコールが胎児へおよぼす影響についての研究が進んでいる。しかし現時点では、どの程度の量なら妊婦が飲酒しても大丈夫か、という目安量がわかっていないため、欧米ではアルコールの瓶や缶に「先天性障害の子どもが生まれる危険性があり、妊娠中の女性は飲まないように」という警告表示を義務づけるなど、妊婦の飲酒の予防に力を入れている。
日本では、胎児性アルコール症候群の子どもはアメリカの10分の1程度といわれるが、、全国的に調査したものがなく、はっきりしたことはわかっていない。しかし、87年に行った調査では、20代54.1%、30代58.9%と女性の飲酒率が増加しており、2000年に行った乳幼児身体発育調査では、妊娠中に飲酒した女性が18.1%いることがわかった。また、2002年に4ヵ月検診に訪れた母親約1000人中、FASを知らない女性が46.6%もいたという。
このような状況から、今年2月末、「アルコール薬物問題全国市民協会」などの市民団体が、妊娠中の禁酒の啓蒙活動に取り組むよう、厚生労働省や国税庁などに要望書を提出した。 また、酒造メーカーにも、妊娠中の禁酒を呼びかける啓蒙活動に取り組む企業が出てきており、ビールの酒造組合も、妊娠中の飲酒に関する自主的な警告表示を検討中だという。
「妊娠中でも少しぐらいなら」とか、「安定期に入ったから大丈夫」などと、妊娠中もアルコールを口にする人がいる。けれども、胎児の脳は妊娠中の全期間にわたって成長を続けており、アルコールが悪影響を及ぼす可能性も否めない。FASは妊娠中に禁酒することによって100%防げるのだから、妊娠中にお酒を飲みたくなったら、ノンアルコール飲料で雰囲気だけ味わうようにするのが無難だろう。
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