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テレビゲームがトラウマ体験のフラッシュバックを軽減
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衝撃的な出来事の後に起こるフラッシュバックの予防に、テレビ(ビデオ)ゲームが役立つことが新しい研究で示され、オンライン科学誌「PLoS ONE」に1月7日掲載された。この知見が心的外傷後ストレス障害(PTSD)の独特の治療介入につながる可能性がある。
英オックスフォード大学の予備研究によると、健康な被験者に衝撃的な場面を含む映像を見せた後に、テトリス(さまざまな形のカラフルなブロックを隙間なくはめ込んでいくゲーム)をしてもらった結果、ゲームをしなかった被験者に比べ、その後1週間に生じるフラッシュバックの回数が少ないことがわかったという。フラッシュバック(※編集部注=強い心的外傷[トラウマ]を受けた後に、その出来事を突然鮮明に思い出したり、夢に見たりする現象)はPTSDの重要な症状の一つ。現在、フラッシュバックに対する治療はPTSDの診断後のみ行われている。
研究を率いた同大学のEmily Holmes氏は、フラッシュバックはPTSD患者のトラウマ体験の生の感覚像で、患者の記憶の中で過度に描写されており、これを減じる方法を探したと述べている。ただし、「今回の研究は純粋な科学実験であり、この結果が治療の可能性に結びつくのはまだ先のこと」だという。
研究グループによると、トラウマ的体験の直後に「テトリス」のカラフルなブロックを認識して動かすというプロセスによって、脳内でゲームの映像とトラウマ的映像との競合が生じる可能性があるという。「テトリスは、感覚情報に使用される脳の容量を奪うことによって効果を発すると思われる。トラウマ体験後の一定の時間に感覚的記憶が定着するのを妨げ、後のフラッシュバックの回数を減らすのではないか」と同氏は説明している。
一方で、その出来事が起きた(叙述的な)状況や、起こったことの意味については、ゲームをしてもそのまま記憶が残るという。「特定のタイプの記憶の定着に影響を与える6時間ほどの時間帯があることがわかっている」と、研究に参加したCatherine Deeprose氏は述べている。今回の研究では、体験を理解する能力を消すことなく、フラッシュバック的な記憶だけを減じることができることが示された。研究グループは今後、この知見をもとに、発症前にPTSDの症状を和らげる方法の開発を計画している。
(HealthDay News 1月15日)
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