 |
 |
早期の選択的帝王切開は合併症リスクを増大
|
 |
| |
選択的反復帝王切開(elective repeat C-section)は、母体および胎児に問題のない限り妊娠39週まで待ってから実施すべきであることが、米アラバマ大学バーミンガム校助教授のAlan T.N.Tita博士らによる研究で明らかにされ、米医学誌「New England Journal of Medicine」1月8日号に掲載された。分娩が2週間早まるだけで、乳児の合併症リスクが2倍になるという。
過去に帝王切開により分娩した女性の場合、その後の出産でも「選択的」帝王切開が行われることが多い。米国産科婦人科学会(ACOG)の勧告では、選択的帝王切開は母子に医学的問題がない限り39週以降に実施することを推奨しており、39週未満での分娩を希望する場合、胎児の肺の成熟度を評価するため羊水穿刺の実施を勧めている。
今回の研究は、ユニス・ケネディ・シュライバーEunice Kennedy Shriver米国立小児保健発育研究所(NICHD)の母体胎児医療ネットワークに属する米国内19カ所の大学医療センターのいずれかで、選択的反復帝王切開を受けた女性1万3,258人を対象としたもの。選択的帝王切開の35.8%が39週未満で実施され、6.3%が37週、29.5%が38週で実施されていた。人工呼吸器の使用、新生児敗血症(血液感染症)および低血糖などの合併症の発生率は、37週で出生した乳児では2倍であり、38週で出生した乳児では1.5倍であったという。
米アルバート・アインシュタイン医科大学(ニューヨーク)のPeter Bernstein博士は、39週未満の分娩で合併症が多いことには驚かないが、「選択的帝王切開の36%近くが39週未満で実施されていることには非常に驚いた」と述べている。同ネットワークに参加する施設は医学界でトップレベルに位置する大規模医療センターであり、ACOGのガイドライン(指針)に従っていない例が3分の1を超えることは予想外であったという。
Tita氏とBernstein氏はともに、早期分娩は母親および医師の両者に原因があると述べる。女性は担当以外の医師による分娩を望まないことが多く、母親と医師の予定を合わせようとすることが1週間以上時期をずらしての計画分娩につながっているとBernstein氏は指摘する。しかし、「分娩時期をむやみに変えるべきではない。今回の知見から、ACOGのガイドラインが適正であることが明確に示された」と同氏は警告している。「選択的帝王切開の実施は39週まで待つのが最善である」とTita氏は付け加えている。
(HealthDay News 1月7日)
Copyright (c) 2008 ScoutNews, LLC. All rights reserved. http://www.healthday.com/Article.asp?AID=622889
|
|
|