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処方薬の消費者向け直接広告の効果は小さい
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製薬会社が直接消費者に向けて発信する医薬品(処方薬)広告には、さほど大きな効果のないことが新しい研究で示され、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に9月2日掲載された(印刷版は9月6日に掲載)。
製薬会社が直接患者に向けての処方薬の広告を出すことが許可されているのは、米国とニュージーランドのみ。2005年時点で、米国の製薬業界は消費者向けの販促活動に年間50億ドル(約5,350億円)を費やしているという。「効果がなければするはずがないと思うかもしれないが、消費者への売り込み活動は乏しいデータに基づいて実施されていることが明らかになった」と、報告を行った米ハーバード大学(ボストン)医学部教授Stephen Soumerai氏は述べている。
今回の研究は、消費者向けの処方薬広告が禁じられているカナダで実施されたもの。カナダの英語圏地域では医薬品広告を含む米国のメディアに常に接しているが、住民の約8割がフランス語を話すケベック州では米国の医薬品広告に触れることがはるかに少ない。研究グループはこの差を利用し、両地域での薬剤の処方率を比較した。
エンブレル(関節リウマチ薬)、ナゾネックス(アレルギー性鼻炎薬、9月12日薬価収載予定)、Zelnorm(過敏性腸症候群治療薬=米国では2007年3月に副作用のため販売中止)の3種類の薬剤について、5年間の統計値を追跡した結果、エンブレルおよびナゾネックス(については広告の影響はみられなかったが、Zelnormは広告活動開始時に英語圏で40%を超える販売数の急増がみられた。しかし、この増加は長続きせず、数年後には両地域が同じパターンに戻ったという。
処方薬の消費者向け広告の効果が他の製品に比べて小さい理由について、研究グループは、医薬品市場の複雑さが原因ではないかとしている。一般の製品は消費者が広告を見てすぐに買いに行くことができるが、処方薬の場合は、広告を見て買いたいと思っても、医師の予約を取り、病院へ行き、処方してもらい、薬局へ取りにいくという一連のステップが必要で、どの段階でも挫折しやすい点をSoumerai氏は指摘している。
(HealthDay News 9月2日)
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