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疾患特異性の幹細胞株を作製
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いくつかの疾患特異性の幹細胞株(stem cell line)の作製に米マサチューセッツ州の研究グループが成功した。この細胞株は、マサチューセッツ総合病院(ボストン)が設立するハーバード幹細胞研究所内のコア施設を通してすぐにも世界各国の研究者が利用できるようになるという。この知見は、医学誌「Cell」オンライン版に8月6日掲載された。
この幹細胞株によって、優れた治療法も動物モデルも存在しない変性疾患について研究することができるようになり、今後数年間に変性疾患の新たな治療法への扉が開かれるはずだと、同研究所のDoug Melton博士は述べている。この細胞株は、コストを賄うわずかな料金のみで、実質的にほぼ無料で提供される予定だという。
これに先立ち、同研究所の別チームは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の皮膚から採取した細胞を、iPS細胞(誘導多能性幹細胞)と呼ばれる技術を用いて患者自身のニューロンと同一の運動ニューロンに転換することに成功していた。これによって、同疾患を研究するための細胞を無限に作製することが可能になると思われる。今回の報告は、同じくiPS細胞の技術を用いたもので、ダウン症、パーキンソン病、ハンチントン病、筋ジストロフィおよび1型糖尿病など10疾患をもつ生後1カ月から57歳までの患者の細胞から多能性未分化幹細胞を作製する処置について記載している。
しかし、iPS細胞を用いて疾患特異性細胞株が容易に作製できようになっても、ヒト胎性幹細胞の研究を続ける必要がなくなるわけではないという。iPS細胞にはウイルスを用いる必要があるため治療への応用には限界があるが、いずれウイルスを用いない方法が開発されれば細胞代替などの道も開けるだろうと専門家は述べている。最終的に何種類の細胞株が作製されるかは、その疾患に至る経過が何通りあるかなど、多数の要因によって決まるという。
(HealthDay News 8月7日)
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