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アルツハイマー病を早期に検知する新しい検査法
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認知症のリスクのある高齢者を診断するほか、日常生活で補助の必要な人を洗い出すことも可能な新しい質問表が開発された。この「日常的認知測定法(Everyday Cognition Instrument)」は39の質問から成り、患者をよく知る人が回答する方式。
開発した米カリフォルニア大学デービス校助教授のSarah Tomaszewski Farias氏によると、「軽度認知障害のある患者で、神経心理学的(neuropsychological)検査の成績の低さに加えて機能的障害がみられる場合、近い将来疾患が進行する可能性が高いことが複数の研究から示されている」という。この質問表により、厳重な観察の必要な患者や、機能的障害があり補助を必要とする患者を特定することができる。また、アルツハイマー病のリスクが高い人を非常に早い時期に見つけるのにも役立つと期待されるという。
別の専門家は、スクリーニング、診断のほか、薬剤開発の際の有効性の裏付けなど、さまざまな面で利用できる可能性があると述べている。この知見は、医学誌「Neuropsychology」7月号に掲載された。
従来の神経心理学的検査は、極めて難解な傾向がある。この種の検査では過去40年、2つのカテゴリーに着目してきた。後期の認知症で影響がみられるいわゆる「基本的」動作(身だしなみ、食事、着替えなど)と、「道具的(instrumental)」日常生活動作(薬剤管理、金銭管理、料理、運転など)である。「われわれが使用する神経心理学的検査や認知検査が、どのような日常的問題を反映するものなのかを理解することに関心があった」とFarias氏はいう。
Farias氏らは、日常的機能を7つの区分(記憶、言語、意味的知識ないし事実についての知識、視覚能力および空間能力、計画、体制化、注意分割)に分類。元は138あった質問項目を最終的に39に絞り、高齢者576人を対象に試験を実施した。このうち174人は認知が正常であり、126人は軽度認知障害(MCI)、276人は認知症と診断されていた。「情報提供者」(過去平均45年にわたり患者を知る人)が、リストがなくても買うものを覚えられるか、地図を読めるか、金銭管理ができるか、料理や仕事をしながら話をすることができるかなどを患者について回答した。
この質問表により、すでに下されている診断を裏付けることができたほか、機能面の微細な差を感知することができ、完全な認知症と軽度認知障害との識別が可能であった。また、既存の方法と同様、職業や教育水準による影響も少なかった。今回の研究は開発の第一歩であり、機能的障害の初期の徴候をさらによく理解するために、今後時間をかけて被験者を追跡したいとFarias氏は述べている。
(HealthDay News 7月1日)
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