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薬剤を用いない新しい片頭痛の緩和療法
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最新技術を用いて片頭痛の痛みを緩和できる可能性が、2つの研究で示された。両研究の共著者である米トーマス・ジェファーソン大学病院(フィラデルフィア)ジェファーソン頭痛センターのStephen Silberstein博士は、「今回の研究から、医療行為や薬剤を用いない有効な治療法があることがわかった」と述べている。
米国では数百万人が片頭痛をはじめとする慢性頭痛に悩んでいるが、標準的な薬物療法が効かない患者も多く、従来の薬剤以外の新しい選択肢を探求する研究者もいる。今回の2研究は、先ごろボストンで開催された米国頭痛学会(AHS)年次集会で発表された。
第1の研究は、手持ち式の経頭蓋磁気刺激(TMS)装置を用いたもの。この装置はヘアドライヤーほどの大きさで、片頭痛の最初の前兆が表れたとき、後頭部に当ててボタンを2回押し、脳に短い磁気パルスを2回送る。このパルスが頭痛の原因となる異常な電気活動をショートさせると考えられる。過去には同様の卓上型装置を用いた研究が実施されているが、患者が自分で処置を行う研究は初めて。今回の研究では16〜68歳の外来患者164人を対象に、TMS装置または偽装置による処置を無作為に実施し、痛みの程度と症状を記録してもらった。2時間後、TMS群では39%に痛みがなかったのに対し、偽装置群では22%であった。
もう1つの研究は、他の治療法が効かなかった患者を対象に、後頭神経を刺激する植え込み型装置を使用したもの。患者28人に調節式の神経刺激装置、16人に調節不可の装置を植え込み、17人には植え込み型装置を使用せず標準的な薬物療法を実施した。この装置は、脳が痛みを認知するのを妨げるとされる中枢神経系に電気パルスを送るもの。この結果、調節式装置群の40%近くに良好な反応が認められ、1カ月のうち頭痛のあった日数が少なくとも50%減少するか、痛み評価基準(スケール)のポイントが3以上低下した。調節不可装置群で好ましい反応が得られたのは6%で、対照群ではまったく得られなかった。
第2の研究の対象となったのは特に治療が難しい集団であり、それだけに今回の知見は重要なものだとSilberstein氏らは述べている。米国食品医薬品局(FDA)の認可の申請には、これ以上研究を実施する必要はないとのこと。
(HealthDay News 6月26日)
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