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医療に対する満足度は医療費に比例せず
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高い医療費をかけても、受けた医療に対する患者の感じ方が向上するわけではないことが、メディケア(米国の医療保険制度)受給者を対象とした調査によって判明し、米国医師会誌「JAMA」5月28日号に掲載された。
メディケア受給者の1人当たりの医療費には、国内でも大きなばらつきがみられるが、この医療費の差と健康状態の差は一致しないという。また、医療費の高い地域の受給者が、医療費の低い地域に比べて優れた医療を受けているのかどうかもほとんどわかっていないという。
研究を行った米マサチューセッツ大学(マサチューセッツ州)Floyd J. Fowler Jr.博士らのグループは、メディケア受給者2,515人を対象に、医療の質に対する認識について調査を行い、その回答を米国内のさまざまな地域の1人当たりの医療費と比較した。1人当たりの医療費と受ける医療の量(過去1年間に医師の診察を受けた平均回数や、心臓検査を受ける割合など)との間には強い関連が認められた。1人当たりの医療費が最も高い地域では63.5%が心臓検査を受けていたのに対して、最も低い地域では40.1%であった。
しかし、医療の質(検査や治療のニーズへの未対応、医師の診察にかける時間が十分かどうかなど)に対する患者の評価では、10項目中7項目が医療費と無関係であることが判明。さらに、医療の質に対する全体的な評価は、医療費の低い地域(63.3%が9〜10点と評価)が高い地域(55.4%が9〜10点と評価)を上回っていた。「医療費の低い地域の人は、医療のニーズが満たされていないとは感じておらず、医療の質についても医療費の高い地域と同程度に感じていると回答している」と研究グループは述べている。
米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部(ボルティモア)のGerald F. Anderson氏らはこの知見について、医療にはどのような経済原理が当てまるのかという議論に貢献するものだとしている。「患者がさまざまな治療法のリスクと便益について客観的な情報を得られる場合、必ずしも積極的な治療や費用のかかる治療を選ぶとは限らない。現在、米国の医療費は他の多くの先進国の2倍以上であり、米国内でも一部の地域では他の地域の2倍、医療施設によっては他の2倍の費用がかかるところもある。医療の成果や満足度の面では、米国の医療費は収益逓(てい)減のポイントに達しているのかもしれない」と同氏らは述べている。
(HealthDay News 5月27日)
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