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高齢者の角膜も移植に利用できる
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移植用角膜の提供者として75歳までが適格という報告が医学誌「Ophthalmology(眼科学)」4月号に掲載された。米国立眼研究所(NEI)の支援による研究で、66〜75歳のドナーから採取した角膜と、12〜65歳のドナーの角膜を用いた場合の5年成功率は同一(86%)であった。
Jaeb健康リサーチセンター(フロリダ州)が調整した今回の研究は、80施設の医師105人により記録された40〜80歳の患者1,101人を対象としたもの。角膜移植後、患者を5年間追跡。再移植が必要となった例または移植した角膜に少なくとも3カ月間濁りがみられた例を失敗例とした。
この研究は、角膜移植に関する同種の研究の中では過去最大のもので、その規模および5年間の追跡、明快な試験デザインにより、現在実施されている移植に対して明確かつ重要な知識をもたらしたと、研究の共同責任者の一人、米カリフォルニア大学ディビス校(UCD)教授のMark J. Mannis氏は述べている。
米国では、毎年3万3,000人以上が角膜移植を受けている。過去10年間は十分な角膜の提供があったが、米国食品医薬品局(FDA)がドナーについて新たに厳しい制限を設けることを要求しているため、今後の角膜供給が困難になる可能性もある。さらに、高齢者の提供する角膜を使用したがらない医師もいるため、65歳以下の角膜のみ受け付けるアイバンクも多い。研究著者らによると、高齢者の角膜を使用すれば、ドナープールを20〜35%拡大できるという。
研究の共同責任者、米シンシナティ大学(オハイオ州)眼科学教授のEdward J. Holland博士は「高齢者の角膜を移植に利用できるという科学的根拠が得られた」として、すぐに角膜が利用可能な状況にあれば、移植計画を効率化でき、医師と患者いずれもが手術に備えることが可能になると述べている。
NEIのPaul A. Sieving博士は「角膜提供に関するアイバンクへの圧力は高まっている。この研究結果がドナープールの拡大につながるとともに、医師による高齢者の角膜利用を促すものとなるだろう。これは角膜移植を要する人にとって大きな利益となる」と述べている。
(HealthDay News 4月1日)
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