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試験結果を誇張しすぎの癌(がん)研究が多い
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癌(がん)予防のキャンペーンや運動に用いられている研究成果の根拠となる(臨床)試験において、不適切な統計的解析により効果が誇張されているケースの多いことが、過去の論文をレビューした研究で明らかになった。レビューの著者である米オハイオ州立大学公衆衛生部のDavid Murray氏によると、「具体的にどの研究に問題があるとはいえないが、多くの論文で用いている解析方法から、結果の有意性が誇張されているものがあることが示唆される」という。
今回のレビューによると、75件の(臨床)試験うち3分の1以上で不適切と思われる統計的解析法が用いられていた。その多くが統計学的に有意な効果を報告しているが、これは解析の不備による結果であると著者らは指摘している。誤った方法を用いたことにより、実際には効果のない措置が有効であると主張されれば、当事者らは時間、費用および資源を無駄に費やして進むべきでない道を進んでしまうことになるとMurray氏は述べている。研究結果は、米医学誌「Journal of the National Cancer Institute」3月25日オンライン版で報告された。
グループ(群)-ランダム(無作為)化試験は、特定の集団ごとに条件を無作為に割り付け、各群の被験者について結果を観察することにより、研究対象となる介入措置の効果を評価するものである。今回のレビューはこのような試験デザイン自体を否定するものではなく、個人レベルでの研究ができない介入措置には最も適したデザインであるとMurray氏はいう。
このような試験の結果を解析する際には、群の被験者間の類似点や同じ群の被験者に共通する影響について考慮する必要があるが、レビューの結果、群の被験者に共通する土台について最終的な統計的解析で考慮されていないものが多かった。科学界では一般に5%までの誤りは許容されるが、この種の研究で不適切な解析方法を用いれば、半分は誤った結果を得ることになるとMurray氏は指摘している。
今回のレビューでは、2002年から2006年に実施された癌ないし癌リスクに関する群-無作為化試験について報告した75件の論文を取り上げた。このうち34件(45%)は適切な方法で結果を解析していたが、26件(35%)は不適切な統計的解析法のみ用いていた。8%は適切な方法と不適切な方法を併用しており、9件は解析方法が適切かどうかを判断できるだけの情報を提示していなかった。
試験結果を歪曲するために意図的に不適切な方法が使用されているわけではないと、Murray氏は付け加えている。同氏らは、群-無作為化試験の方法に詳しい統計学者との協力のもと調査を行い、適切な試験デザインおよびデータ分析が実施されるよう徹底する必要があると呼びかけている。
(HealthDay News 3月25日)
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