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健康ニュース
 
デイリーニュース

2008/03/02
“カフェイノール”が脳卒中からの回復を改善
   虚血性脳卒中(脳梗塞)患者に血栓溶解薬とともにカフェインとアルコールの混合物を投与すると、安全で回復もよいことが示され、ニューオーリンズで開催された米国脳卒中協会(ASA)国際脳卒中会議2008で報告された。

 この混合物はcaffeinol(カフェイノール)と呼ばれるもの。研究を率いた米テキサス大学健康科学センター(ヒューストン)のSheryl Martin-Schild博士によると、研究グループの1人がその特許を保有しているが、簡単に調合することができ、投与しやすく忍容性も良好であるとのこと。グループはcaffeinolの研究への利用について米国食品医薬品局(FDA)の承認を得ており、一般の利用についても承認が待たれる。

 過去の研究から、caffeinol(濃いコーヒー4〜6杯分のカフェインとアルコール1杯分のエタノールを合わせたもの)をマウスに投与すると、脳の損傷が軽減し、脳卒中による病変の回復を高めることが明らかにされている。また、caffeinolには体温を低下させる作用もあり、この作用によっても損傷が抑えられ回復が促進される。

 今回報告された第I相試験では、成人脳卒中患者10人に、発症から3時間以内に血栓溶解薬tPA(組織プラスミノーゲンアクチベータ)を投与するとともに、6時間以内にcaffeinol点滴を実施。別の90人には、発症から3時間以内にtPAのみ投与した。退院時、tPA+caffeinol併用群の60%には障害が全くないか、ほとんどみられなかったのに対し、tPAのみ投与した群では26%であった。caffeinol+tPA併用群は、治療前の脳卒中の程度が重度であったにもかかわらず、より良好な回復がみられたとMartin-Schild氏は述べている。現在、この研究は無作為化試験の段階に入っているという。

 同会議では、日本の国立循環器病センター(吹田市)のチームにより、解熱薬や氷を用いて脳卒中患者の体温を下げると、脳周辺の発熱および液体貯留をともに軽減できることも報告された。この方法は、全身麻酔を必要とする中等度低体温療法に代わる可能性があるという。また、スペインの研究では、tPAの遺伝子組換え型製剤tenecteplaseが、標準型のtPAに比べて脳動脈の閉塞を再開通させる作用に優れていることがわかった。動脈の再開通が始まるまでの時間には差がみられなかったが、投与から2時間後にはtenecteplase群の方が回復進度が速く、開通の程度も大きかった。

 韓国の研究では、ヒトの脂肪組織由来の幹細胞を虚血性脳卒中の治療に利用できる可能性が示された。この細胞の移植を受けたラットでは、脳の血流が改善するなど、いくつかの回復の徴候が認められたという。

(HealthDay News 2月21日)

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http://www.healthday.com/Article.asp?AID=612875

 
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