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閉経は進化の過程で獲得したヒト特有のもの
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メスのチンパンジーには、ヒトとほぼ同じ年齢から生殖能力が衰える傾向はあるものの、ヒトと同じような閉経は認められないことがわかった。
研究を行った米ハーバード大学(ボストン)のMelissa Emery Thompson氏によると、特に健康な個体に着目した場合、40歳代ではヒトよりもチンパンジーの方が高い生殖能力をもつようだという。野生のチンパンジーでわかっている範囲での最高齢での出産例は推定55歳で、この個体が63歳で死亡する直前にも生殖周期の再開が認められている。
研究チームは、野生のメスのチンパンジーを対象に出産率データを分析。その結果、ヒトと同じようにチンパンジーも40歳以降で出産率が低下することが判明し、ヒトの「出産可能年齢」という生物学的時計が進化の過程である程度維持されてきたことが示された。しかし、チンパンジーの生殖能力は、閉経があるヒトとは異なり、寿命に近づくにつれて下降傾向を示すだけで、健康なメスでは、高齢になっても高い出産率を維持している。
ヒトの閉経の適応的意義、つまりその後の余命の長さに関係があるのかについては今も議論の対象だが、今回の研究によって、進化的な背景がさらに強く示されたとThompson氏らは述べている。このチンパンジーに関する知見のほか、野生のゴリラおよびオランウータンに関する最新の知見からも、閉経はヒトの系統だけに生じた独特のものであることが示されているという。この研究は、医学誌「Current Biology」12月18日号に掲載された。
(HealthDay News 12月13日)
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