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数字の記憶はチンパンジーがヒトを上回る
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数字を記憶する能力では、ヒトの成人よりも子どものチンパンジーの方が優れていることが京都大学の研究で示され、医学誌「Current Biology」12月4日号で報告された。
今回の研究は、1〜9の数字を見分ける訓練を受けたチンパンジーの母子3組と大学生とを比較したもの。チンパンジーおよびヒトに、タッチスクリーン・モニター上に表示される1〜9の数字を短時間見せた後、数字を空白の四角形に置き換え、どの位置にどの数字が表示されていたかを思い出しながら正しい順番で四角形に触れさせるテストを実施した。子どものチンパンジーの成績は、母チンパンジーおよびヒトのいずれをも上回るものであったという。
研究を実施した京都大学霊長類研究所の松沢哲郎氏は、「生物学者を含めて多くの人が、あらゆる認知機能においてヒトがチンパンジーよりも優れていると考えている。5歳の若いチンパンジーがヒトよりも優れた記憶力を示すとは誰も想像できないだろうが、今回初めて、数字を思い出すための作業記憶能力においてチンパンジーが人間の成人よりもはるかに優れていることが示された」と述べている。
若いチンパンジーが数字を記憶するこの能力は、複雑な光景やパターンの映像を詳細かつ正確に記憶する「直感像記憶(photographic memory)」を思わせると松沢氏はいう。人間の子どもにもこのような能力がみられることがあるが、年齢とともに低下していくことがわかっている。この能力は、チンパンジーの極めて柔軟な知能のほんの一部にすぎないと研究グループは述べている。
(HealthDay News 12月3日)
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