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新生児期の細菌感染が喘息リスクを増大
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生後1カ月以内に特定の細菌に曝露すると、5歳までに喘息を発症する比率が高いことがデンマークの研究で示され、米医学誌「New England Journal of Medicine」10月11日号に掲載された。
患者数が増えているにもかかわらず、喘息の発症をもたらす正確な原因はいまだにわかっていない。遺伝が原因の一部であると考えられているほか、環境因子も一因となっている可能性が高い。喘息患者では細菌感染が引き金となって症状が現れることもあるが、最初の発症に細菌が関与しているかどうかは明らかにされていなかった。
コペンハーゲン大学病院デンマーク小児喘息センターのHans Bisgaard博士らは、生後1カ月の乳児321人から採取した培養物について、肺炎連鎖球菌、インフルエンザ菌、カタラリス菌、黄色ブドウ球菌の感染を調べた。その結果、21%の乳児が肺炎連鎖球菌、インフルエンザ菌、カタラリス菌のいずれかに感染していた。また、感染があると、持続性喘鳴(ぜんめい)リスクが2.4倍、喘鳴の急激な増悪のリスクが2.99倍、入院リスクが3.85倍であることも判明。黄色ブドウ球菌についてはこのような相関はみられなかった。5歳時点での喘息有病率は、早期に細菌感染のあった小児で33%、感染のなかった小児では10%であった。
この結果は2通りに解釈できるとBisgaard氏はいう。一つは、ヘリコバクター・ピロリ菌が胃潰瘍の原因であるのと同様に、細菌定着が原因となって喘息およびアレルギーが起こるというもの。もう一つは、潜在的に喘息があり、細菌に対する免疫反応が不十分であったという解釈である。ドイツ、ミュンヘン大学小児病院のErika von Mutius博士は、生後4週間以内の細菌定着は、生来の免疫反応が不十分であることを示しており、Bisgaar氏らのデータは、細菌定着が喘息の発症を促すことを示すとも解釈もできると述べている。
いずれにせよ、乳児期の細菌定着は喘息発症リスクの高さを警告するものと捉えることができるとBisgaard氏は述べる。同氏らは現在、プロバイオティック食品(体内に存在する善玉菌を含むサプリメントや食物)を用いて、病原菌感染を予防し、喘息リスクを軽減できるかどうかを検討する無作為化対照試験を計画している。
(HealthDay News 10月10日)
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