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マルチビタミンの過剰摂取で前立腺癌(がん)リスク増大
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マルチビタミンを過剰に摂取すると男性の前立腺癌(がん)リスクが増大するという報告が、米国立癌研究所(NCI)発行の医学誌「Journal of the National Cancer Institute」5月16日号に掲載された。
週7回を超えてマルチビタミンを摂取すると、全く摂取しない男性に比べて進行前立腺癌のリスクが32%増大し、前立腺癌による死亡リスクは約2倍になるという。この関係は、前立腺癌の家族歴のある男性や、セレン、ベータカロテン、亜鉛など微量栄養素のサプリメント(栄養補助食品)を個別に摂っている男性に特に強くみられた。
NCIのMichael F. Leitzmann博士らが行った今回の研究は、男性約30万人を対象に、過去12カ月のマルチビタミン摂取について質問表に記入してもらい、その後被験者を6年間追跡して前立腺癌全体および重篤なタイプの前立腺癌の発症について調べたもの。どの程度まで過剰摂取するとリスクが増大するのかは明確にされておらず、Leitzmann氏は、このような疫学的な研究ではマルチビタミンの使用に関係するほかの因子を排除することが難しいと述べている。
同じ号に掲載された論説では、サプリメントの多くが強い抗酸化作用をもつことが指摘されており、今回の研究により抗酸化ビタミン剤の利益に対する疑問がさらに深まったほか、抗酸化サプリメントがヒトの健康に予期せぬ結果をもたらす可能性も浮き彫りになったとされている。ただしNICは、マルチビタミンの使用について新たな勧告を行う予定はないという。
今回の結果は、2年前に米国癌協会(ACS)が実施した大規模研究の結果とも一致する。この研究は男性約50万人を18年間追跡したもので、月15回以上マルチビタミンを摂取する男性の前立腺癌による死亡率が、摂取しない男性よりわずかに高いことが示されている。両研究ともサプリメントを多く摂る男性ほどリスクが大きく、全体的に所見は類似している」とこの研究を行ったVictoria Steven氏は述べている。
Steven氏によると、マルチビタミンに対して社会はすでに否定的で、標準的指針ではマルチビタミンの使用は推奨されていない。ビタミン類は天然の食品から摂取するのが最善だが、妊婦をはじめとしてビタミン剤を摂る必要のある人は、バランスのとれたベーシックなマルチビタミン・サプリメントを使用するべきだと同氏は述べている。
(HealthDay News 5月15日)
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