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健康ニュース
 
デイリーニュース

2007/05/21
アスピリン服用と車の運転はどちらが危険か
   近年、医師や患者の間で薬剤の安全性に対する関心が高まってきているが、薬剤によるリスクと、さまざまな職業、娯楽、交通手段などによるリスクを比較した研究結果が、医学誌「Health Affairs」5/6月号に掲載された。

 米タフツ大学ニューイングランド・メディカルセンター(ボストン)のJoshua Cohen氏らの研究グループは、天然痘ワクチン、アレルギー治療のための抗ヒスタミン薬(毎年4カ月服用)、心血管疾患予防のためのアスピリン、統合失調症薬clozapine、多発性硬化症薬Tysabri(一般名natalizumab)、すでに販売停止となっている鎮痛薬Vioxx(一般名rofecoxib)の6種類の薬剤による死亡リスクを評価し、さらに薬剤とは無関係の行為によるリスクと比較した(編集部注=日本国内未承認薬は英文表記)。結果は以下のとおり:

・アスピリン服用による死亡リスクは、車の運転または消防士の仕事と同程度である。
・VioxxまたはTysabriによる死亡リスクは、自動車の利用、トラック運転手の仕事、ロッククライミングと同程度である。
・アスピリン、clozapine、TysabriおよびVioxxによる死亡リスクは乗用車を運転するリスクとほぼ同じである。
・あらゆる交通手段のうち、死亡率がVioxx(10万人年あたり76人)を含めどの薬剤よりも高かったのはオートバイのみであった(10万人年あたり450人)。
・アスピリン、clozapine、TysabriおよびVioxxの年間死亡リスクはいずれも消防士および警察官の仕事(10万人年あたり約11人)と同じかそれ以上である。最もリスクの高い職業は伐採(ばっさい)業で、どの薬剤よりも大幅に高かった(10万人年あたり360人)。
・ロッククライミングの死亡リスクはclozapineと同程度で(10万人年あたり36人)、ヒマラヤ登山のリスクはどの薬剤よりも高かった(10万人年あたり1万3,000人)。
・参考までに、オートバイに乗る人の死亡リスクは乗用車に乗る人の40倍、タクシー運転手の死亡リスクは消防士の3倍であった。

 この結果から、人が自分から進んで従事する行為には、薬剤の使用に匹敵するリスクを伴うものが多くあることがわかるとCohen氏は述べている。一方で、薬剤について考える場合、リスクを無視してよいわけではないが、利益についても考慮して理性的に考える必要があると指摘している。

(HealthDay News 5月8日)

Copyright (c) 2007 ScoutNews, LLC. All rights reserved.
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604414

 
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