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健康ニュース
 
デイリーニュース

2006/06/26
股関節骨折が世界的に大発生の兆し
   加齢による骨粗鬆(しょう)症の増加に伴い、世界的に股関節骨折がまん延する危機が迫っているという見解が英医学誌「Lancet」6月17日号に掲載された。オーストラリア王立ノースショア病院のPhilip Sambrook博士および英サウサンプトン大学のCyrus Cooper氏らによると、発症率が変わらなければ2050年には世界で630万人が股関節骨折を来すと推定され、仮に発症率が毎年1%増大すれば、2050年には患者数は820万人に上る。

 しかし適切な予防策をとれば、この傾向を覆すことができるという。米ニューヨーク大学関節疾患専門病院のJoseph Fetto博士によると、体内のカルシウム量は比較的若い時期(20歳代)にピークに達することがわかっており、現在の若年層が食事や栄養補助食品(サプリメント)からカルシウム、マグネシウム、亜鉛およびビタミンDを十分に摂取すれば、股関節骨折のまん延を防ぐことができると考えられる。

 骨粗鬆症による骨折の治療コストは安くはない。1997年の全世界での股関節骨折の治療費用は、推定で1,315億ドル(約15兆円)に上った。より最近の数値では、米国で年間200億ドル(約2兆3,000億円)、欧州連合(EU)諸国で300億ドル(約3兆4,500億円)と推定されている。これは入院や股関節置換術による部分が大きく、Fetto氏によると、米国で毎年25万〜30万例の股関節置換術が実施され、年間約150万例の股関節骨折が治療されているという。

 この数は、薬剤による骨量低下予防などの代替治療を利用すれば減少可能という専門家の指摘もあり、また、小さな骨折を迅速に治療すれば大きな骨折リスクを減少できるという。米国整形外科学会(AAOS)などの医療団体は現在、小さな骨折への迅速な治療を徹底するためのプログラムを作成中とのこと。

(HealthDay News 6月16日)

Copyright (c) 2006 ScoutNews, LLC. All rights reserved.
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=533299

 
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