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フェロモンへの反応で性的指向がわかる
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同性愛の女性は、フェロモンと呼ばれる性的化学物質に対し、異性愛の女性とは異なる反応を示すことがスウェーデンの研究で明らかになった。ストックホルム脳科学研究所臨床神経科学准教授Ivanka Savic博士らによるこの研究は、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」5月16日オンライン版に掲載された。
Savic博士らは、ポジトロンCT(陽電子断層撮影:PET)を用いて同性愛の女性12人の脳でのフェロモンに対する反応を調べた。その結果、同性愛の女性では、プロゲステロン誘導体のAND (4,16-androstadien-3-one)および妊娠した女性の尿中に含まれるエストロゲン様ステロイドEST (estra-1,3-5(10)、16-tetraen-3-ol )のいずれに対しても同じように前視床下部が活性化することがわかった。ANDはヒトの汗に含まれるが、女性に比べ男性での濃度が10倍高い。
視床下部は脳ホルモンの分泌により、代謝過程を調節し、神経系と内分泌系を結びつけているが、フェロモンなどの臭気刺激物質にも反応する。脳活性を観察した結果、同性愛の女性では2つの物質に対し同様な反応を示し、さらにそれらを異性愛の女性よりも異性愛の男性に近い方法で処理したという。
しかし、同性愛の女性の反応が異性愛の男性と全く同じというわけではなく、Savic氏らによる先の研究で同性愛男性と異性愛女性との間に認められたものほど強い類似性はみられなかった。このことは、男性の同性愛と女性の同性愛は異質のものという根拠を示していると研究グループは述べている。
この研究の意味するところについては専門家の間でさまざまな議論がされているが、この同性愛女性の特性が生まれつきのものなのか、学習によるものなのかについては、今回の研究の範疇(ちゅう)ではないと指摘する声もある。
(HealthDay News 5月9日)
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