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一人でのランニングは効果半減?
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ジョギングは自然や街中の景観を楽しむよい機会であり、脳と体のよい運動になると考える人は多いが、ラットを用いた最新の研究では、社会的に孤立した状態で走ることにはあまり利点がなく、むしろ健康によくないことが示唆された。この分野に詳しい米ロックフェラー大学(ニューヨーク)神経内分泌学教授Bruce S. McEwen氏は「運動のような基本機能が脳と体に及ぼす影響は、社会環境によって大きく左右される」と述べている。
この研究プロジェクトは、ランニングのようなストレスの多い運動がなぜ健康によいのかを理解することを目的に開始された。論文の著者、米プリンストン大学(ニュージャージー州)心理学教授Elizabeth Gould氏によると「走ることでストレスホルモンの増大がみられるが、特定の条件下では、このホルモンが脳に悪影響を与えない」という。
Gould氏らは、ラットを単独または集団のいずれかで飼育し、ストレスの影響について調べた。また、単独または集団で回し車を使って走らせ、運動が「神経発生」(脳内の新たな神経の形成)にどのような影響を及ぼすかを検証した。その結果、集団で走ったラットは、単独のラットよりも神経の発生が良好であった。また、孤立させたラットは、ストレスに関わるホルモンであるコルチコステロンのレベルが高いこともわかった。この結果は医学誌「Nature Neuroscience」オンライン版3月12日号に掲載された。
ただし、この結果が一人暮らしの人間にとっても意味をもつとはいいがたいという。まず、ラットは走ることへの意欲が高く、ラットに回し車を与えれば例外なく走ろうとするが、これは人間にはあてはまらない。また、実験では孤立させたラットはほかのラットと全く接触がなかったが、一人暮らしの人の場合、仕事、買い物、電話、外出など社会的接触の機会は多くある。
しかし、この研究結果から、社会的交流が健康的なものであり、ストレスの悪影響を緩和することがわかるとGould氏は述べている。
(HealthDay News 3月13日)
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