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テフロン製品の危険性に明確な根拠なし
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テフロン(TeflonR、商標)加工の調理器具は発癌(がん)性物質を発生する疑いがある、というニュースが2月に報じられた。米環境保護庁(EPA)諮問委員会が、テフロン製品に用いられるパーフルオロオクタン酸(PFOA)について「発癌性物質である可能性が高い」と報告したもので、一斉に鍋やフライパンを投げ捨てる音が聞こえてきそうであるが、同委員会のメンバーであるGeorge B. Corcoran氏によれば、パニックに陥る必要はないという。
EPAのウェブサイトでも、日常的な調理によるPFOAの害については根拠に乏しく、POFAを含む製品の利用を中止する必要はないとの見解を示している。POFAは製造の過程で生じる「中間化学物質」であり、完成製品には必ずしも含まれない。フランスの調理器具メーカーT-FAL社も、自社の製品は300℃の高温で処理することによりPOFAが除去されているとしている。
また、調理器具中の微量のPFOA残留物は、非常な高温でなければ放出されず、T-FAL社ではその温度を400℃としている。ただし他の専門家では315℃という見解が多く、米国のある環境団体の指摘によれば、予熱した鍋を強火にかけると2〜5分で315℃に達するという。Corcoran氏も、焦げつき防止加工の調理器具を今も利用しているが、やや低温で用いるようになったと話している。
PFOAは、ファストフードの紙容器や汚れ防止加工の織物製品などにも利用されているが、数々の動物実験で肝臓への毒性や、肝臓、膵臓および胸腺の癌リスクを増大させる可能性が示されている。米国毒性学会(SOT)会長のKendall Wallace氏は、PFOAの体内での半減期が長い点が問題であると指摘しており、長期にわたるテフロン製品使用による影響については疑問が残る。
しかし、テフロン製品の使用をやめても、ほかの選択肢が安全とは限らない。鋳鉄製の鍋を使えば、体内のフリーラジカル(遊離活性基=細胞を傷害し癌の原因ともいわれる)生成を促すといわれている鉄分を摂取することになる。「ひょっとすると、テフロンよりも鉄の過剰摂取の方が危険ということもある」とCorcoran氏は述べている。
(HealthDay News 2月23日)
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