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ペット療法が心不全患者の心肺機能改善に有用
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心不全患者をイヌとともに訪問することにより、心肺機能に改善がみられたとする新しい研究結果が、先ごろ米ダラスで開かれた米国心臓協会(AHA)年次集会で発表された。
米カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医療センター・看護学校看護師のKathie Cole氏は「動物(ペット)療法が心不全を来す入院患者の肺機能を改善し、神経内分泌量を抑えて、急性かつ重症な症状に対する不安を緩和する補助療法として有効であることを示す、初めての無作為化対照試験である」と報告している。
これまでにも、動物療法によって血圧や心拍数、心血管疾患のリスクが抑えられるほか、入院患者が社会的な人間関係を改善すると同時に、不安や孤独感、恐怖感を緩和することが示されてきた。
今回Cole氏らは、同医療センターに入院する男女心不全患者計76例(18〜80歳)を対象に、イヌを連れたボランティアの訪問を受けるグループ(26例)、ボランティアのみの訪問を受けるグループ(25例)、対照群として訪問を受けないグループ(25例)の3つのグループに無作為に割り付け評価した。訪問はいずれも12分間とし、イヌはいすの横に座らせるか、患者の隣に約60cm離れてベッドに横たわらせた。患者はイヌをなでたり話しかけたりした。
イヌ同伴の訪問を受けたグループは、不安のスコアが24%低下したのに対して、ボランティアのみのグループはわずか10%の低下であった。訪問なしの対照群はスコアに何ら変化は認められなかった。ストレスホルモンであるエピネフリン値は、イヌ同伴のグループが平均17%低下し改善がみられたのに対して、ボランティアのみのグループが2%の低下、一方対照群は7%の増大をみた。このほか、肺機能に関連する左心房圧値、肺動脈収縮圧値においても、イヌ同伴のグループには改善が認められた。
医学生の実習期間にイヌを扱う訓練は含まれていないが、イヌが患者の世話をするための訓練を受けている。今回の検討に用いたイヌはいずれも、訓練を受け資格を得たイヌである。ただしCole氏は「(このような治療プログラムを実施するのは)実際には容易なことではなく、計画を立て組織を確立する必要がある」と慎重な姿勢を示している。
(HealthDay News 11月15日)
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