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胎盤が大きいほど乳癌(がん)発症リスクが高い
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妊娠期間に形成される胎盤が重いほど、その女性が閉経時までに乳癌(がん)になるリスクが大きいことが、スウェーデンのカロリンスカ(Karolinska、ストックホルム)研究所教授のSven Cnattingius博士らの研究で明らかにされ、米国医師会誌「JAMA」11月16日号に掲載された。
胎盤とは、胎児への栄養供給のため一次的に形成される臓器。乳癌の正確な原因は未だ明らかにされていないが、発症リスクの増大にホルモンが何らかの役割を果たしているのは明らかであり、妊娠期間にはホルモン値が急激に増大する。Cnattingius博士によれば、「妊娠期間のホルモンは主に胎盤によって産生される。最も強力なエストロゲンであるエストリオールの値は、胎盤の重量とともに増大することが報告されている。このことから、母体の乳癌発症のリスクが胎盤の重量に伴って増大するのではないかと考えられる」という。
この仮説を検証するため、Cnattingius博士らは1982〜1989年にスウェーデンの出生登録に記載された女性30万人以上のデータを再検討した。このうち、乳癌の発症をみた女性2,216例(95%は50歳前に診断)を対象として胎盤の重量を評価したところ、700g以上であった女性の乳癌発症のリスクは、500g以下の女性よりも38%高かった。2回の妊娠を経験した女性を評価したところ、2回の出産時の胎盤がいずれも500g未満であった女性と比べると、一方の妊娠時に500〜699g、他方の妊娠時に700g以上であった女性はリスクが82%高く、2回とも700g以上であった女性はリスクが2倍となることがわかった。
米国癌協会(ACS)乳癌・婦人科系癌対策部門部長のDebbie Saslow 氏は、今回の研究結果を興味深いものであるとした上で、「この結果は原因と結果を示すものではなく、単に相関関係を示すものである。相関リスクは小さく、ライフスタイルの変更を勧告するものではない」と指摘する。乳癌を予防するのに有用なことは、十分な運動、健康的な食事、過度の飲酒を控えることであり、このような予防措置は、心疾患や糖尿病のリスクを低下させることにもつながるという。
(HealthDay News 11月15日)
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