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健康ニュース
 
デイリーニュース

2005/11/14
ついに禁煙をもたらすニコチンワクチンが登場
   禁煙を求める何百万人もの喫煙者にとって一筋の光ともいえるニコチンワクチンの出現が、一歩現実に近づいたようだ。先ごろ米ボルチモアで開かれた米国癌(がん)学会(AACR)の集会で、NicVAXと呼ばれるニコチンワクチンの安全性および有効性を強く裏づける成績が報告された。

 発表者の米ミネソタ大学(ミネアポリス)癌予防分野教授(the Forster Family Professor)のDorothy K. Hatsukami氏は、NicVAXは臨床試験に移行するのに十分な効果を発揮しており、われわれの研究だけではなく、他の研究でもそのことが確認されていると述べた。NicVAXは、今やこの領域で先頭ランナーであり、最初に米国食品医薬品局(FDA)の承認が期待できる最有力候補となった。

 米国癌協会(ACS)のThomas J. Glynn氏は、NicVAはFDAへの承認申請前の第III相臨床試験を行う段階にあり、まだ開発段階にある他の2種のニコチンワクチンは、市販までに4〜6年程度は要するという。

 ニコチンワクチンは、体内の免疫系を刺激して抗体を産生させ、ニコチン分子に接着するように仕向ける。動物での研究では、抗体が接着したニコチンは分子量が大きくなり血液・脳関門を通過することができないため、ニコチンが脳内に送達するまでの時間が延長し、脳内に達する量も低下することが明らかになった。

 今回の試験では、喫煙者68例を用量が異なるワクチン投与群およびプラセボ(偽薬)投与群に無作為に割り付けて評価した結果、ワクチン被験者の38%が30日間の禁煙に成功した。ワクチンの用量が高いほど抗体の反応は良好であり、 30日間禁煙率は最高用量投与群が最も高かった。

 副作用として一部の被験者に、関節痛および圧痛、頭痛、疲労感、筋肉痛が報告されたが、そのほとんどが数日で改善をみた。ワクチン投与群とプラセボ投与群との間に、離脱症状発症の差は認められなかった。

 Hatsukami氏は「禁煙を補助するという点では、有力なワクチンであると思われる」との見解を示しているが、ワクチンの有効性がどのくらい継続するか、追加投与の必要性、喫煙習慣が復活する可能性、喫煙が習慣となるのを予防するために、麻疹ワクチンが麻疹を予防するのと同様に、9歳児に対しても投与可能かどうかなど、いくつかの課題が残されている。

(HealthDay News 11月2日)

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http://www.healthday.com/view.cfm?id=528837

 
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