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キャベツ類野菜に肺癌(がん)予防効果
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肺癌(がん)に特異的な遺伝子的感受性を有する患者がキャベツ類を摂取すると、発癌リスクが低下する可能性のあることが新たな研究で明らかになった。フランスの癌研究国際機関(リヨン)遺伝疫学部部長のPaul Brennan氏らは、英医学誌「Lancet」10月29日号に、「アブラナ科の野菜を少なくとも週1回摂取することによって予防効果が認められる」ことを報告した。
これまでにも、キャベツやブロッコリー、芽キャベツなどアブラナ科の野菜に肺癌の予防効果があることを示す研究結果が得られていた。しかし、いずれも決定的な結果と言えるものではなかったという。アブラナ科には、肺癌に対して化学予防効果が認められるイソチオシアネート(硫黄化合物の一種)が豊富に含まれることがわかっている。
しかし、イソチオシアネートはGSTM1およびGSTT1と呼ばれる遺伝子によって産生されるグルタチオン-S-トランスフェラーゼ酵素により体内から除去されてしまう。これらの遺伝子が不活性であると体内のイソチオシアネートが高値を示すことになる。
今回Brennan氏らは、チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキア、ルーマニアおよびロシアの肺癌患者2,141例と健常者2,168例とを比較検討した。いずれも古くからアブラナ科の野菜の摂取量が多い国である。その結果、不活性型GSTM1遺伝子を保有し、アブラナ科の野菜を摂取している人は、肺癌発症の割合が33%低かった。不活性型GSTT1遺伝子を保有する人は同じく37%低く、いずれも不活性型であるとリスクは72%低かった。両遺伝子に活性化がみられるグループでは予防効果は認められなかった。
Brennan氏は「この効果がすべて遺伝子に左右されるものではないが、予防効果の大半がアブラナ科の野菜によるものであることを示すものである」と指摘、「アブラナ科に含まれる成分の代謝に時間のかかるグループで予防効果が増大することが明らかになれば、アブラナ科野菜の肺癌に対する特異的な予防効果が示されることになる」と述べている。
米オクスナークリニック財団(ニューオーリンズ)血液・腫瘍学部長のJay Brooks博士は、この結果をきわめて興味深いものであるとした上で、「肺癌に対する遺伝子的感受性の存在が明らかにされた」としている。
(HealthDay News 10月27日)
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