 |
 |
高齢男性のホルモン療法で骨折リスクが上昇
|
 |
| |
米国では毎年22万人の男性が前立腺癌を診断され、うち40%を超える人が癌の進行を遅延させるなどの目的でアンドロゲン(男性ホルモン)除去療法(ADT)を受けている。米国医学誌「New England Journal of Medicine」1月13日号掲載の研究では、ADTを受けている高齢男性で骨折リスクが高く、投与回数とともにリスクが上昇することが判明し、治療の否定的な効果に逆らってまでも同治療を行うべきかどうかが問われている。
研究者らはサーベイランス、疫学関連のデータベースおよびメディケアなどに記載され、1992年から1997年の間に前立腺癌を診断された66歳以上の男性5万613人の医療記録を解析した。その結果、最低5年生存者では、ホルモン療法利用者の19.4%、非利用者の12.6%が骨折を呈し、年間投与回数が9回以上の患者における骨折の可能性および入院を要する骨折リスクは、治療を受けなかった患者に比べて、それぞれ45%、66%高かった。
ADTは、テストステロンなど体内の男性ホルモンを阻害する療法で、癌の治癒ではなく進行の遅延、癌細胞の僅かな縮小、疼痛および癌の広がりによって生じる問題の緩和を目的に、主に転移性疾患を有する患者を対象に用いられてきた。しかし、過去15年間でADTの利用は増加しつつあり、泌尿器科学コミュニティはADTに骨粗鬆症や骨折の可能性など、いくつかの副作用があるという事実をすでに認識していた。
研究者で米テキサス大学医学部(ガルベストン)内科助教授のVahakn Shahinian博士によると、この療法が患者に役立つかどうかが不明な状況では、そのリスクを少なくとも患者と医師との話し合いに盛り込む必要がある。また、治療を進める決意をした男性は骨密度の監視を受け、骨折を防ぐと見られるビスホスフォネートなどの予防的な薬剤を服用することが望ましいという。
(HealthDayNews 1月12日)
Copyright (c) 2005 ScoutNews, LLC. All rights reserved. http://www.healthday.com/view.cfm?id=523358
|
|
|