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健康ニュース
 
デイリーニュース

2004/10/11
抗炎症薬Vioxx回収後の治療選択
   米メルク社(ニュージャージー州)は先ごろ、同社の臨床試験で非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)でCox-2阻害薬と呼ばれるVioxxの長期的な服用による心血管リスクの上昇が判明したため、世界中の市場から同薬を自主回収した(※日本では未発売)。今後、米国の利用者200万人は、変形性関節症の痛みや炎症を緩和するための代替薬を検討することになるが、専門家によると、安全で効果的な別の治療法がいくつか存在する。

 プラセボまたはVioxx25mgを毎日服用する患者2600人を対象とした3年間の研究では、Vioxx服用者の心血管リスクが18カ月で上昇し始めることが判明した。全体的に見ると、試験期間中に1種類以上の重篤な心血管イベントが生じた患者は、最低18カ月間のVioxx服用者で3.7%、プラセボ服用者で1.9%であった。このため、メルク社は昨年だけで25億ドル(約2750億円)の売上を計上した同薬の試験を中止した。

 Vioxxと同等の効果を持つNSAIDには、同じCox-2阻害薬ファミリーに属するBextra、Celebrexのほか、一般市販薬のアスピリン、イブプロフェン(Advil、Motrin、Nuprin)、ナプロキセン(Aleve)などがあるが、いずれも臨床試験で心臓発作および脳卒中の発症は確認されていない。しかし、米国心臓協会(AHA)会長のAlice K. Jacobs博士は、治療法を切り替える際は、まず医師に相談することを推奨している。

 米ハーバード大学医学部医学教授でブリガム&ウィメンズ病院(ボストン)のリウマチ専門医Daniel Solomon博士によると、Vioxxで確認された危険性が他のCox-2阻害薬にも当てはまるとは限らない。また、長期的な服用者でも、薬剤が排出されれば副作用の可能性もなくなると考えられるため過度な心配は不要で、心血管機能を調べる検査も血圧チェックと医師による一般検査のみで十分であるという。

(HealthDayNews 10月1日)

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