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眠れない! 眠りたい 最終回
睡眠薬を使うとき

 睡眠薬というと、依存性の高い怖い薬のように思われがちですがそんなことはありません。医師の指示に従って服用すれば、有効で安全性の高いものです。これまで紹介した安眠法でも効果が得られないときは、専門医に相談をしてみましょう。

 

医師に相談して自分に合った薬を

睡眠薬は医師の指示に従って服用しよう イメージ 現在広く処方されているのは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と呼ばれる安全性の高い薬です。飲み続けるとやめられなくなる、だんだんに効き目がなくなる、ぼけてくる、大量に飲むと命に危険があるなどの心配は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬が開発される前に使われていたバルビタール系睡眠薬によって生じていたもの。ベンゾジアゼピン系睡眠薬にはこうした心配はありません。しかし、不眠のタイプによって合う薬を選ぶ必要があり、服用上の留意点もあります。使用する際には、必ず専門医の処方を受け、指示に従って服用するようにしましょう。
 睡眠薬は効き目の持続時間によって、超短時間作用型、短時間作用型、中間作用型、長時間作用型の4種類に分かれます。寝つきが悪い場合には、超短時間作用型や短時間作用型の睡眠薬が主に用いられます。一方、夜中に目が覚めて熟睡ができない、早朝に目覚めて眠れないという場合は、中間作用型や長時間作用型の睡眠薬が処方されます。
 ただし、不眠に十分な効果が得られるか、翌朝すっきり目覚められるか、翌日の日中に眠くならないか、ふらつきやだるさが残らないかなどによって、薬の量や種類を調整し、変更する必要があります。医師に相談しながら、自分に合った薬を選んでもらうようにしましょう。

 

服用のタイミングがポイント

 服用するときはタイミングが重要。布団に入る30分ぐらい前に飲むのが一般的です。ただし、寝つきの悪い場合は、もう少し早めに飲むほうがよいときもあります。
 睡眠薬を飲んだ後は、眠くなってきたらできるだけ早く眠ること。睡眠と覚醒にはリズムがあるので、タイミングを外すと効果が得にくくなるからです。
 睡眠薬を飲んでいるとき一番注意すべきことは、アルコールを一緒に飲まないことです。アルコールは睡眠薬と同様の作用があるため、作用が強くなりすぎて、翌朝の目覚めがすっきりしなかったり、日中フラフラしたり、物忘れを起こしたりすることがあるからです。

 

上手な薬のやめ方は?

 ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は安全性の高い薬ですが、不眠症状が改善し、眠れる自信がついてきたら、量を減らして飲まなくて済むようになるのが望ましいことです。ただし、急にやめると服用する以前より不眠症状がひどくなることもあるので、勝手にやめるのは厳禁。必ず医師の指示に従ってください。
 睡眠薬のやめ方としては、量を少しずつ減らしていく方法、飲まない日を徐々に増やしてやめていく方法、他の睡眠薬に切り替える方法などがあります。
 量を少しずつ減らしていく「漸減法」は、作用時間の短い超短時間作用型や短時間作用型の睡眠薬に用いられる場合が多いもの。薬の量を次第に減らし、1カ月ぐらいで飲まなくてもいい状態にするのが一般的です。
 飲まない日を増やしていく「隔日法」は中間作用型や長時間作用型に用いられます。最初は週に1日飲まない日を作るようにし、だんだんに飲まない日を増やしていきます。
 薬を減らしていくときに重要なのは、やめることに焦らないこと。薬を減らして眠れない場合には、前の分量に戻して治療を続けることもあります。行きつ戻りつしながらも、眠る自信をつけていくことが大切です。


2004年1月26日

※この原稿は精神科医師が監修しています。
記事の無断転用を禁じます
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