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軽症のうつ病をはじめとするうつ症状は、男性より女性に多いといわれています。それは女性ホルモンのバランスや女性に対する社会的ストレスの大きさがその原因です。ストレスとの上手な付き合い方を考えてみましょう。
月経前などに気分が落ち込みことがある
5月頃には、特に一人暮らしの女性に軽症のうつが増える時期でもあります。通学や通勤がおっくうになったり、元気がなくなったりしても、一緒に住んでいる人がいれば気づいてそれとなくケアしてもらえます。しかし、一人暮らしの場合には人知れずにうつ状態となり、学校や職場への欠席・欠勤が続いて初めてまわりが気づくということも多いのです。
女性に軽症のうつが多いのは、エストロゲンをはじめとする女性ホルモンのバランスが精神状態に大きな影響を与えるためです。月経の始まる前にはイライラしたり、不安感に襲われたり、うつ状態になったりする人がいるのもこのためです。集中力が落ちるので、仕事もはかどらず、まわりの目が気になって余計落ち込む場合もあります。
一般にこうした状態は「月経前緊張症」と呼ばれ、女性の20〜50%ぐらいにこのような症状が出ます。なかには精神的な不安状態がひどく、仕事や生活に支障を及ぼすことも。「月経不快気分障害」と呼ばれるもので、10代から20代の若い時期に発症することが多い病気です。ただ女性ホルモンとうつ病との関係ははっきりしていない点も多く,これからも研究が必要です。
このほか、ホルモンのバランスが大きく変わる産後や更年期にもうつ状態に陥りやすくなります。こうした時期にはうつになりやすいものだと自覚し、自分の心身の状態を理解するだけで気持ちが軽くなることもあります。
落ち込みやすい時期をうまく乗り切るには、ストレスとうまくつきあい、軽症うつになるのを防ぐことが大切で、まず生活リズムを整えることが必要です。生活リズムの乱れは大きなストレスの一つだからです。夜型生活になっているなと思ったら、ふだんより15分早く寝て、翌朝15分早く起きること。こうして少しずつ起床時間を早め、就寝時間を前倒しにしていきます。
気分転換してストレス解消
休日の過ごし方も大切です。少しの時間でもいいので、外に出てリフレッシュするようにしましょう。友達と会って映画やショッピング、外食などを楽しんだり、おしゃべりをしたりするなど、休日ならではの過ごし方を工夫して、気分転換をはかりましょう。外を散歩するだけでも、気分が変わることは多いものです。
外出するのが難しい場合には、電話でのおしゃべりを楽しむだけでも、気分転換になります。アロマテラピーを楽しんだり、大好きな音楽を聴いたりすることで、リラクゼーションを図る、就寝前に40度以下のぬるめのお湯でゆったりと入浴するなど、自分に合ったストレスの解消法を見つけるとよいでしょう。
次回は「軽症うつの治療法」です。
2003年5月12日
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