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ピルを使いたいと思ったら 第3回
ピルを処方してもらうまで

ピルの臨床試験でわかったことは?

ピルの臨床試験でわかったことは? イメージ ピルの認可に先立ち日本国内でおこなわれた低用量ピルの第三相臨床試験(参加者約5000人、2年間)では、命にかかわる重大な副作用の報告はありませんでした。副作用として報告されたものには、「むかつき、嘔吐」、「不正出血」、「頭痛」、「体重増加」がありました。
 とはいえ、ピルを飲んではいけない人もいます。大規模な臨床試験の結果、ピルに含まれるホルモンの作用でどんな人にどんな病気が起こりやすくなるか、統計的に推定されています。たとえば、35歳以上で1日5本以上の喫煙者では、ピルの服用で心臓血管に重大な副作用の起こる危険度が高くなることがわかっています。この他にも医師の問診や検診によって、重大な副作用の起こるリスクが高いと判断された人には、処方を見合わせられることがあるかもしれません。まずは専門家である産婦人科にかかり、しっかりと検査や問診を受けることが大切です。

ピルの入手法

 ピルを飲むということは、ある意味でライフスタイルの選択であり、今後どのように自分の体を管理してゆくのかという問題でもある、といえるのではないでしょうか。
 一種の性生活のカウンセリングをお願いすることになるのですから、担当医が変わる大病院よりは、個人で開業している産婦人科クリニックの方が良いこともあるでしょう。どちらを選ぶにしてもまずは「避妊したい」という相談からはじめましょう。もしあなたが30歳以上の経産婦であれば、物理的な避妊器具で高い効果が証明されている「銅付加IUD」という選択もあることも教えてもらえるでしょう。どちらにどのようなメリット・デメリットがあるのかよく聞いてから、最適と判断した方法を選ぶことが大切です。

 ピルを投薬する場合、現在の疾患や常用している薬、健康食品などの情報が重要になってきます。産婦人科以外に他院・他科にかかっている場合は、本人から直接情報を得る以外に方法がありません。医師や薬剤師から聞かれるケースがほとんどで、重複して聞かれることも多いですが、自分がいまどういう状態であるのかをはっきりいえるようにすることが大切です。
 自分の年齢、身長、体重や喫煙歴、自分と血縁家族の婦人科疾患や重い病気の既往歴、現在治療中の疾患、現在服用中の薬(市販薬もふくむ)、妊娠・避妊歴、2回前までの生理開始日、生理の周期や量や性質(重いか軽いか)、それから乳がん、子宮がん、卵巣がん検診の経験などは答えられるようにしておきましょう。

次回は「ピルの服用時に知っておきたいこと」です。


2001年11月19日

※この原稿は薬剤師が監修しています。

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