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大腿骨頭が死んでしまう
突発性大腿骨頭壊死症
股関節が痛んだり股関節にトラブルが生じたりする病気は、変形性股関節症が一番にあげられますが、それ以外にもいろいろあります。
難病の突発性大腿骨頭壊死症もその一つです。大腿骨頭への血液循環が障害されて血液が行き届かなくなり骨が死んでしまう病気ですが、結果として股関節が変形してしまうとめ、二次的に変性性股関節症を招きます。原因が不明ですが、アルコールを多飲する人や、病気治療でステロイド薬を使用している人に多く発症していることから、それらの関与が疑われています。
症状は変形性股関節症とよく似ていて、最初は股関節が痛んだり、お尻あるいはふとももから膝にかけて痛んだりします。また、坐骨神経痛のような痛みを感じることもあります。病気が進行するにしたがって、痛みがだんだんひどくなり、股を回すことも曲げることも難しくなります。
症状が軽い場合は、杖などを使って骨頭に負担がかからないようにしたり、鎮痛剤を用いたりします。こうした療法で効果がないときには、壊死した骨頭部分を回転させて体重などの重みのかかる部分をはずす大腿骨回転骨切り術や内反骨切り術が行われます。骨頭の破壊が進むと、人工骨頭や人工関節に置き換える手術が選択されることもあります。
股関節に炎症が生じる股関節慢性リウマチ
最初、手や足の指関節に痛みや腫れを伴う関節炎が起き、やがて肘や肩、首などの関節に広がっていく病気が慢性関節リウマチです。ときには、股関節も侵されることがあります。症状としては、股関節を伸ばせなくなったり、立ったり坐ったりする動作や階段の昇降などがスムーズにできなくなったりします。また、股関節を動かせる範囲が狭くなるため、歩き方がぎこちなくなります。
慢性関節リウマチの原因としては、遺伝的素因、ウイルスの感染、女性ホルモンなどの関与がとりざたされていますが、はっきりしたことはわかっていません。しかし、病気の進行過程についての研究が進み、自己免疫の異常がみられることがわかっています。とはいえ、根治療法はなく、薬で痛みをやわらげたり、運動やリハビリなどを行ったりする保存療法が中心となります。進行したケースでは破壊された関節を人工骨頭や人工股関節に置き換える手術が行われることもあります。
高齢者が骨折しやすい大腿骨
加齢とともに骨量が減り、骨がスカスカになる状態を骨粗鬆症といいます。骨粗鬆症になると骨がもろくなり、ちょっとしたことで転んだり、骨折しやすくなります。
骨折部位で多いのが肩のつけ根の上腕骨頚部骨折や手首のやや上のところの前腕骨骨折、下肢では大腿骨頚部骨折と大腿骨転子骨折です。
大腿骨頚部骨折とは、大腿骨頭の下の細くなっている部分(頚部)での骨折のことです。ここの部分は骨がくっつきにくく、たとえ骨がついたとしても、骨頭への血液循環が骨折により障害されることが多く、骨頭壊死が起こる危険性があります。そのため、高齢者などの場合は、最初から骨をつけることを止め、人工骨頭に換える手術が選択されることが少なくありません。
頚部の外側が折れてしまうのが、大腿骨転子骨折です。通常、ネジで固定する方法がとられます。
高齢者にとって骨折は寝たきりの原因にもなりかねません。よく足もとを見て歩く、横断歩道などでは無理に渡らないなどを心がけましょう。
次回は「変形性股関節症以外の股関節の病気」です。
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