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入浴で血行促進を図ろう
片脚で立ったとき、股関節にかかるストレスは体重の3倍以上といわれます。股関節が痛むときに、関節に過重な負担をかけたり無理に動かしたりすると、ますます関節軟骨が摩耗して症状が悪化します。無理をしないで、痛みがやわらぐまで安静を心がけましょう。台所仕事やアイロン掛けといった家事を行う際も、椅子やスツールなどに腰掛けて作業すると、股関節への負担はかなり軽減されます。
医療機関の治療の一つに温熱療法があります。これは患部を温め血流をよくすることで痛みを緩和しようというものですが、日常生活の中でも取り入れることができます。たとえば、家事などで体をどうしても動かさないといけないときに市販の温湿布を貼ったり、衣類のポケットに携帯用や使い捨てのカイロなどを入れたりしておくのもよい工夫です。椅子に腰掛けるときに膝掛けで足全体をおおうと足腰の冷えの予防になります。さらに、もっと効果的なのが入浴です。ぬるめの湯にゆっくり浸かり、体の芯から温めましょう。湯船の中で股関節の周りやふともも、ふくらはぎなどの筋肉のマッサージを行うと血行がより促進されます。
水中ウォークやウォーキングで筋肉を鍛える
出かけるときには杖を使うと、股関節や膝にかかる負担を軽減し、歩きやすくなります。杖には手の握り部分がT字の形になっているT字杖と、脇の下で支える松葉杖の2タイプがあります。必ず自分で試して合ったものを選ぶようにします。
病態が進行し、股関節をまっすに伸ばせなくなったようなとき仰向けになると腰が浮いた状態になります。そういう場合は、膝の下に枕やクッションなどを入れ、膝を少し高くするとリラックスできます。
もう一つ忘れてならないのが運動です。入浴後、体が温まったときに股関節を支える筋肉を鍛える運動をできれば毎日行いたいものです(第2回参照)。また、水中ウォークやウォーキング、水泳、サイクリングなどは股関節の動きをよくします。精神的なリフレッシュにもなるので積極的に行いましょう。
太りすぎは股関節に負担
冒頭にもあるように、股関節には体重の3倍もの負荷がかかります。体重が重ければ重いほど股関節への負担は大きくなります。太りすぎは股関節にとってマイナスであるだけなく、多くの生活習慣病の引き金にもなります。適正体重を維持するように努めることが大事です。
- BMI(体格指標の求め方):体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
判定基準:
18.5未満→やせ
18.5以上25未満→正常
25以上30未満→肥満(1度)
30以上35未満→肥満(2度)
35以上40未満→肥満(3度)
40以上→肥満(4度)
- 標準体重の求め方(kg):身長(m)×身長(m)×22
体重をコントロールするには、食事と運動の2つの面からのアプローチが欠かせません。特に食事では摂取カロリーに気をつけるとともに、栄養バランスにも気を配りましょう。
次回は「変形性股関節症以外の股関節の病気」です。
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