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長時間の立ったままの姿勢はなるべく避けよう
下肢静脈瘤ではどんな治療法であろうと、再発の可能性は全くゼロではありません。そこで、再発の防止策を講じなければなりません。また、治療を受けるほどではない場合でも、それ以上悪化させないために予防は必要です。
下肢静脈瘤の再発防止や予防で一番のポイントとなるのは血流をよくすることです。長時間立ったままの姿勢でいることはうっ血を起こす大きな要因となります。長く立ったままでいなければならないときには時々膝関節の屈伸運動をしたり、足首の上下運動をしましょう。できれば、少し腰掛けて足を少し上げると下肢の静脈への負担を減少させることができます。
普段の生活でも、なるべく歩くように心がけたいものです。歩くことで下肢の筋肉が鍛えられ、収縮運動を活発にして血液を心臓へ押し戻すポンプ作用が増します。
寝るときには、クッションなどを足の下に置いて、足を少し上げるのもよい方法です。これも下肢の静脈の負担を軽くします。
妊娠中に静脈瘤に気づいたら
弾性ストッキングで予防
下肢静脈瘤はホルモンの関係などから、特に妊娠中に起こりやすくなります(第1回参照)。妊娠中は長時間立ったり、坐ったままでいたりするのはできるだけやめ、適度な運動を行いましょう。また、最初の妊娠より、第二子以後の妊娠のほうが下肢静脈瘤ができやすいことがわかっています。最初の妊娠でできなかったからと安心しないで、時々足をチェックするとよいでしょう。
妊娠中に下肢静脈瘤ができても、ほとんどの場合、出産後、静脈瘤は消えます。しかし、中には残る人もいるので、妊娠中に下肢静脈瘤が見つかったときには、早めに弾性ストッキングを用いたり、立ち仕事を少なくするようしましょう。こうすることで妊娠後、下肢静脈瘤が残るのを少しでも防ぐことができます。
美容師や調理師といった立ち仕事に携わっている人も普段から弾性ストッキングをはくことをお勧めします。
治療はQOLのアップにつながります
下肢静脈瘤は確かに生命を脅かすような怖い病気ではありません。しかし、女性の場合、静脈瘤を気にして長いスカートやパンツなどしかはかない人も少なくありません。それはある意味では生活の質を低下させているといえます。
治療をして、好きなファッションを楽しめるようになったという女性が多くいます。
また、治療前には大した症状がなかったという人でも治療後は「足が軽くなった」「体を動かすことが苦痛でなくなった」という感想を述べる人が多くいます。恐らくそれまで長い間の経過のために、足がだるいことに慣れていて気がつかなかったからでしょう。昔と違って治療は日帰りでできるほど簡単になってます。
気になっている人、あるいは静脈瘤がありながら「命に別状がない」とか、「高齢だから」などと治療を受けるのを躊躇したり、あきらめたりしている人は外科あるいは血管外科を訪ね、専門医と相談することをお勧めします。
2004年2月23日
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