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弾力ストッキングによる圧迫法
下肢静脈瘤は見ただけでほとんどの場合、診断がつきます。瘤の大きさ、逆流の程度、範囲などを知るために、超音波検査が行われます。また、ケースによっては静脈造影検査が必要な場合もあるます。
治療は、初期の軽い静脈瘤には弾力ストッキングで対応します。ストッキングにより足の表在静脈を圧迫して、深部静脈を介して静脈血の循環を促進するものです。ストッキングには、いろいろな型、長さ、圧迫力のものがあり、症状や治療の目的により選択されます。
静脈瘤がなくても、立ち仕事の人、足がだるい、むくむ、疲れやすいという人は、圧迫力の弱いものを日頃から着用するとよいでしょう。しかし、静脈瘤のある人でも、弾力ストッキングはあくまで対症療法にすぎません。着用しているときには、足は軽くなりますが、根本的治療にはなりません。後で述べる他の治療を補助する方法として重要な役割をします。
外来治療でできる静脈を固める硬化療法
軽い静脈瘤に対しては硬化療法が行われます。これは、特殊な硬化剤を注射して静脈を固め、わざと血管をつぶすというものです。“注射療法”とも呼ばれる簡単な方法で、一時盛んに行われましたが、治療後数カ月で再発することがわかり、現在では分枝型、網の目型、クモの巣型などの特殊な細い静脈瘤にのみ行われています。また、後述する種々的治療を補助する方法として広く用いられます。最近では、硬化剤を微細な泡状にしたものがより強い硬化作用があるとして注目され、高い治療効果が期待されており、再び硬化療法が脚光を浴びると考えられています。
なお、硬化療法後は、弾力ストッキングを1カ月間着用して足を圧迫します。
外来手術ができる硬化療法を
併用した静脈結紮術
静脈結紮術は、水道の元栓を閉めるように、血液の逆流のある表在静脈の最上部を縛って(結紮)、逆流を止める方法です。足のつけ根(鼠径部)に局所麻酔で1.5〜2センチの切開を加えて、静脈を引き出し結紮して、静脈の一部を切除します。手術時間は30分ぐらいで、術後は歩いて帰宅できます。
膝より下に残った静脈瘤に対しては、微細な泡状にした強力な硬化剤を用いて硬化療法を行い、術後1カ月間は弾力ストッキングを着用します。
この方法は、主に軽症〜中等症の静脈瘤に対して行われます。
次回は「最近話題の日帰り手術とは?」です。
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