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問診やX線検査が行われ、
病気の有無をチェック
自分で体操や温熱療法などいろいろやってみたけれどあまり効果がないというときには整形外科を訪ねましょう。
医師は、肩こりが病気によって引き起こされたものではないかどうかを判断するために、「どこが痛いか、どのようなときに痛むか」などを尋ねます。次に、肩や首を押して痛みの程度を診たり、頭を後ろに傾けて頭頂部を圧迫するジャクソンテストや、頭や首を斜めにひねって頭頂部を圧迫するスパーリングテストなどを行います。また、X線検査で骨や関節に問題はないかをチェックします。さらに、必要に応じてMRI(磁気共鳴画像)検査が行われます。
原因がない肩こりは
肩こり症や頸肩腕症候群と診断
これといった原因がない場合には「肩こり症」あるいは「頸肩腕症候群」と診断されます。「頸肩腕症候群」は肩だけでなく、首や腕にかけて痛みやこり、しびれといった不快な症状を引き起こしている場合の病名です。
検査によって肩こりや痛みの原因となる骨や関節の異常が見つかれば、それによって病名がつけられます。その代表的なものとして次のような病気があります。
- 胸郭出口症候群
鎖骨と一番上の肋骨がつくるすき間(胸郭出口)が狭く、そこを通る血管や神経が圧迫されるために、首から肩、腕にかけて症状が起こる病気です。なで肩の人に多くみられます。
- 変形性頸椎症
老化のために頸椎が変形し、骨の表面にとげのような突起ができて、神経や血管を圧迫する病気です。最初は肩こりやしびれ程度ですが、次第に、朝晩手足がしびれるようになり、さらに悪化すると、下肢のマヒや排尿障害をもたらします。
- 頚部椎間板症・椎間板ヘルニア
椎間板症や椎間板ヘルニアは腰部だけでなく、頚部にも起こります。腰部と同様、椎骨と椎骨の間にあってクッションの役目をする椎間板が老化によって弾力が失われ、厚みが薄くなり、障害を起こす病気です。痛みやしびれは首や肩だけでなく、腕から指先にかけても現れます。
温熱療法や体操、薬物療法が行われる
整形外科でもっともよく行われているのが温熱療法です。ジェル状の温熱剤の入ったホットパックを肩にあてたり、電気治療器を用いて患部に極超短波や赤外線などを照射したりします。
こうした温熱療法や体操をしても肩こりが解消されない場合は、薬による治療が行われます。内服薬としては、炎症や痛みを抑える非ステロイド消炎鎮痛薬、筋肉の緊張をやわらげる筋緊張緩和薬などが用いられます。痛みの強い人には坐薬が処方されることもあります。ストレスの強い人には抗不安剤が用いられる場合もあります。
同じ場所が強くこっているケースには、神経ブロック療法が効果的なケースがあります。神経ブロック療法は痛む神経の根元に直接、局所麻酔を注射してマヒさせ、痛みの伝わる神経を遮断させる治療法です。注射後は痛みは解消されますが、効果が長続きしないという欠点があります。
そのほか、専用の器械を使って首や肩を伸ばす牽引療法や装具をつけて首を支える装具療法などが行われることもあります。
次回は「こうすれば肩こりは防げる」です。
2003年11月17日
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