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つらい肩こりを解消したい! 第1回
どうして肩こりになるの?


肩や首の仕組みを知ろう

 「肩こり知らず」という女性は滅多にいないのではないでしょうか。それぐらい「肩こり」は女性にとってポピュラーな悩みといえます。まず、肩こりが生じる肩や首の仕組みを理解しておきましょう。
 背中の中央を走っている背骨(脊柱)は30以上の椎骨が積み重なってできていて、首の部分の頸椎、胸の後ろの胸椎、腰の部分の腰椎、骨盤につながる仙椎と尾椎の5つに大きく分かれます。このうち、肩こりに関係するのは頸椎で、7つの椎骨から構成されています。この頸椎の前側には鎖骨が左右の肩に向かって伸び、その下には肋骨があります。背中の左右には肩甲骨が広がり、その肩側の端はくぼみになっていて、そこに上腕骨の先端の丸い骨頭がはまり、肩関節を形成しています。
 これらの骨の周囲には、たくさんの筋肉や筋肉の先端部分である腱、靱帯などが取り囲んでいます。たとえば、うなじから左右の肩甲骨にかけては僧帽筋、その下には肩甲挙筋や菱形筋、棘下筋などの層があります。また、肩関節の周辺には三角筋、首の前側に胸鎖乳突筋などの筋肉があります。

 

肩こりはどうして起こるの?

 私たちが体を動かすと、それに呼応して、筋肉は収縮と弛緩を繰り返します。この筋肉の収縮と弛緩がポンプ作用となって、筋肉内の血行を促します。ところが同じ姿勢を長く保つなどして筋肉を動かさないでいると、筋肉のポンプ活動が行われず、血液の流れが悪くなります。筋肉の活動源は血液中の酸素や栄養素ですから、血行が悪いと筋肉内は酸欠、栄養不足になるとともに、乳酸などの疲労物質が筋肉にたまってきます。それが神経を刺激して、肩こりや肩の痛みを起こすようになります。
 こりや痛みがあると、あまり体を動かさなくなるので、その部分の筋肉はさらに緊張して収縮し、ますます血流が悪くなる…という悪循環に陥り、やがて慢性的な肩こりへと進みます。

 

肩こりを起こす原因とは?

長時間同じ姿勢を続けると肩がこりやすい イメージ 肩こりをもっとも起こしやすいのは、同じ姿勢でいる状態です。パソコンなどを使うデスクワーク、長時間の読書などは特定の筋肉を緊張のしっぱなしにさせてしまいます。
 姿勢の悪さも肩こりの大きな原因になります。首は約6kgの重さのある頭を支えていますが、背筋がちゃんと伸びたよい姿勢なら、この重みを筋肉と背骨全体でバランスよく受け止めることができますが、猫背や逆にそっくり返った姿勢だと、そのバランスをくずしてしまい、首や肩に余計な負担をかけてしまいます。
 運動不足などで筋肉が十分に発達していないと、ちょっとした動作でもその筋肉には過重負担となってしまいます。なで肩や首が細く長い人は、頭を支える筋肉が弱いことが多く、筋肉への負担が大きいため、肩こりの傾向がみられます。
 肩こりの原因として意外に多いのがストレスです。怖いことがあると思わず身構えてしまうことからもわかるように、人間の体はストレスを感じると筋肉を緊張させ、毛細血管を圧迫させます。ストレスそのものも血管を収縮させますから、ストレスを受けると、体内の血液循環はかなり悪くなるといえます。
 そのほか、肺や心臓など胸部の病気や、肝臓・胃腸・胆のうなどの腹部の病気、あるいは目の疲労、歯痛などが肩こりを引き起こすケースもあります。このような場合は、病気の治療が先決です。


次回は「肩こりを解消するには?」です。

2003年11月4日

監修:三浦 基弘(三浦整形外科医院 院長)
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