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子宮筋腫の多くは、自覚症状がないものです。約7割の人に症状がなく、婦人科の検診で偶然発見されることも多いものです。とはいえ、次のような特有の症状もあるので、思い当たるものがあれば、早めに婦人科を受診しましょう。
典型的なサインは過多月経
子宮筋腫の代表的な症状は、月経の出血量がある時点から急に増える過多月経です。ナプキンを頻繁に変えなければならなくなったり、毎晩のように下着を汚してしまうようになったりした場合は要注意です。経血の中にレバーのようなかたまりがあるのも大きな特徴です。
また、一度に大量の出血がなくても、1回の月経の日数が長引いて10日以上続く場合も子宮筋腫を疑ってみる必要があります。
過多月経の結果、鉄欠乏性の貧血になり、だるい、疲れやすい、息切れや動悸がするなどの症状が起こることも多いものです。また、強い月経痛が出る人もいます。
このほか、水っぽいおりものが増えたり、下腹部に痛みが起きたり、腰痛や便器、頻用などの症状が出る場合もあります。筋腫が大きくなると、下腹部がふくらんで妊婦のような体型になることも。
診断のための検査いろいろ
子宮筋腫が疑われるときには、次のような検査を順を追って行っていきます。
- 1.問診
- 月経の量や周期、月経痛の変化、妊娠経験、貧血症有情の有無などについて質問される。
2.内診
- <双合診>膣の中に指を入れ、もう片方の手で外からお腹を押し、子宮と卵巣の状態を診断する。
<直腸診>直腸に中指、膣に人差し指を入れ、外からお腹を押すことにより、さらに詳しく子宮内の異常を調べる。子宮内膜症の合併や、有茎性の漿膜下筋腫の有無の確認にも有効。
<膣鏡診>膣内や子宮の入口の様子、おりものの状態を調べる。
- 3.超音波検査(エコー)
- 超音波による画像診断で筋腫の大きさや位置、数を調べる。お腹の上から行う経腹法と膣の中から行う経膣法がある。
- 4.血液検査
- 貧血の状態を調べるほか、「腫瘍マーカー」値によって、子宮内膜症や子宮腺筋症の合併の有無、悪性腫瘍でないかを見る。
- 5.MRI検査
- 磁気の作用を利用して、超音波検査より詳しく筋腫の数や位置を調べられる。子宮腺筋症や悪性腫瘍の子宮肉腫との鑑別が難しいときにも有効。
- 6.子宮鏡検査
- 膣から直接細長い内視鏡を入れて、子宮内膜の異常が調べられ、成長した粘膜下筋腫の状態を確認するのに有効。
- 7.子宮卵管造影
- 子宮筋腫の診断に不可欠ではないが、不妊と筋腫との関係を調べ選るのに使う。粘膜下筋腫の様子を詳しく調べるのにも有効。

★合併症について★
子宮筋腫と合併しやすい病気としては、子宮内膜症と子宮腺筋症の2つがあります。
子宮内膜症は、子宮内膜の組織が何らかの原因で子宮以外の卵巣や卵管、膀胱などに飛び火して起こる病気です。子宮内膜は月経のサイクルに合わせて増殖し、妊娠しなければはがれ落ちて月経を起こします。子宮内膜症の場合、この子宮内膜が子宮以外の組織に飛び火するため、さまざまなところで月経が起こきてしまいます。このめ、行き場を失った血液がたまって癒着を起こしたり、はれたりして、強烈な月経痛が起こります。
子宮腺筋症は、子宮内膜の組織が子宮の筋層内に入り込んで、しこりとなるものです。しこりは子宮筋腫と大変よく似ており、強い月経痛と過多月経を引き起こします。子宮筋腫とは違い、周囲の筋層との境界が明確ではないため、その部分だけくりぬくことは難しいのです。このため、子宮腺筋症が合併していないかどうか、MRIを使った診断が必要となります。
次回は「どんな治療法があるの?」です。
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