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子宮筋腫は成人女性の3〜4人に1人は見られる非常にポピュラーな病気。30代中盤から増え始め、40代に最も多く見られますが、最近は20代で症状が出る人も増えています。そこで、どんな病気なのか、検査や治療法にはどのようなものがあるか、4回にわたってご紹介していきます。
子宮筋腫は良性の腫瘍
子宮は子宮筋層と呼ばれる厚くて伸縮性に富む筋肉の層でできています。子宮筋腫はこの筋肉の中にできるコブのようなかたまりです。腫瘍というと、がんのような悪性のものを想像がちですが、子宮筋腫は良性の腫瘍なので命にかかわる心配はありません。
筋腫の大きさは顕微鏡でしか確認できないものから、直径数十センチのものまでさまざまです。また、筋腫が1つしかできない場合は稀で、複数できるのが一般的。ときには100個以上できるケースもあります。
筋腫が大きくなると、日常生活に支障をきたすことがあったり、ときには不妊の原因になることもありますが、困った症状がなければ経過観察をしながら、共存をしていくこともできる病気です。
筋腫の芽に女性ホルモンが影響
女性の多くが経験する子宮筋腫ですが、その原因はまだはっきりしていません。子宮筋腫は月経が始まる前の女性にはほとんど発生せず、閉経を迎えると筋腫があっても小さくなります。したがって、その発育には月経を起こす女性ホルモンがかかわっていると考えられています。
また、同じ子宮の中に、異なった細胞を元にしていくつもの筋腫ができることから、生まれる前の胎児のころから筋腫の元になる「芽」が子宮の筋層の中に複数用意されているのではないかという説が有力です。それが女性ホルモンの影響を受けて大きく育っていくのではないかというのです。
もう一つ、月経の繰り返しが子宮の筋肉に異常を起こすのではないかという説もあります。子宮の筋肉は妊娠に備えて月経の周期ごとに毎月細胞を増やして大きくなる準備をします。ところが、実際に妊娠する回数は少ないため、細胞が増えようとする仕組みが途中で止められ、無理が生じて異常が起こるのではないかというのです。
筋腫の種類は3タイプ
子宮筋腫はできる部分と成長する方向によって、次の3つのタイプに分かれます。
筋層内筋腫
子宮の筋肉の中で成長するもの。小さいうちはあまり症状が出ない。
- 漿膜下筋腫
子宮の外側に向かって突き出すように成長するもの。茎でつながって子宮本体から離れたところにできる「有茎漿膜下筋腫」は、茎がねじれると突然激しい腹痛が起こることも。
- 粘膜下筋腫
子宮の内側に向かって成長するもの。小さくても過多月経や激しい月経痛が。なかには茎のある「有形粘膜下筋腫」や、筋腫が子宮口から飛び出してしまう「子宮分娩」もある。

★妊娠への影響★
子宮筋腫が不妊や流産の原因になることは、そんなに多くありません。筋腫を持つ多くの女性が無事に妊娠・出産をしています。ただし、粘膜下筋腫や筋層内筋腫のために子宮内膜の形が変形して、受精卵が着床しにくくなることがあります。漿膜下筋腫が精子の通りを妨げることもあります。
また、妊娠によって女性ホルモンのエストロゲンが大量に分泌されると、筋腫が急に大きくなります。多くの場合、筋腫は妊娠が進むにつれて、柔らかくなっていくので胎児は順調に育っていきます。しかし、筋腫への血流が悪くなって痛みが起こると、それが元で子宮の収縮が起きて流産や早産いつながることも。定期検診を受けて、しっかりと経過観察をしていくことが必要です。
次回は「子宮筋腫の症状と検査・診断」です。
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