|
周りの人に自分を理解してもらうために
部屋が乱雑に散らかっていたり集中力に欠けるといったADHDの人はその行動から、第三者の目にはだらしない、いい加減な性格だ、努力をしないといったように否定的にとられがちです。その結果、無視されたり、ときにはいじわるをされたりすることもあるかもしれません。そうなるとADHDの人は、自分は生きる価値がないと落ち込んだり、かえって暴力に走ったりして、ますます状況を悪化させる…という悪循環に陥ってしまいます。
こういうことを避けるために、周囲の人に、ADHDという障害について理解してもらうのもよいかもしれません。また、自分自身も、物事に当たるときは相手より優位に立とうとか、相手に勝とうとか考えずに、肩肘張らずに気楽に人と接することです。
ADHDの人は衝動的な面が強いので、例えば友だちのひと言でカッとなったときや、上司に怒られたときなどは、1秒でも2秒でも間を置くように心がけることをおすすめします。
人との上手な接し方とは
人との会話をスムーズにすすめるテクニックとして、人に何か聞かれたときは「あなたはどうですか?」と聞き返したり、興味や関心をもてない話題には「なぜ?」「何を?」などという具合に質問をするとよいとでしょう。うなずく、相づちを打つ、感想を言う、笑顔で接する、相手のことをきちんと見て話すといったことは、会話だけでなく、人間関係をもスムーズにします。
これらのことを実行に移すことは、ADHDの人にとって、最初はかなり努力が必要かもしれません。でも、ADHDだからできないということは絶対にありません。「ADHDだから」と言い訳することは病気に甘えているといってもよいでしょう。ガンであろうと、糖尿病や高血圧であろうと、そしてADHDであろうと、ポジティブな姿勢を持ちたいものです。
もし、パートナーがADHDのときは
もし自分のパートナーがADHDであった場合、どのように接すればよいでしょう?
まずADHDについてよく理解することが基本です。その上で、パートナーのふるまいと2人の状態を観察し、パートナーが良い状態をつくり出せるよう、さりげなくバックアップしましょう。例えば、1枚でも2枚でもお皿を洗った、空き缶をきちんと不燃物用のゴミ箱に入れたなど、何かを“成し遂げた”(普通の人にとっては成し遂げたという程のことでなくても、ADHDのパートナーにとっては大きな前進です)ときには、自分がどれだけ嬉しいかを相手に伝えます。また、パートナーが成し遂げられるように、上手に導くことも大切です。その場合、成し遂げる項目の数をあまり多くしないように。1日に1つでも2つでもいいから、達成感を確実に味わってもらえるようにしましょう。
また、周りの人がADHDについての理解を深められるようにサポートすることも大事なあなたの役目です。例えば、パートナーが皆とのおしゃべりに飽きてしまった態度を取ったときに、どうやったらパートナーの関心を引きとめておけるかを皆にそっとアドバイスするのもよいでしょう。
いずれにせよ、ADHDのパートナーのいちばんの理解者はあなたです。
|