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最近、テレビなどで話題の
“片付けられない女性”はADHD!?
大人のADHDの症状を具体的に紹介すると、その1例として「片付けられない」ということが挙げられます。最近、テレビのニュースなどでときどき取り上げられているので、どんな状態をいうのか、知っている人もいるのではないでしょうか。例えば、台所には食器が洗わないまま山ほど置かれていたり、悪臭が出るほどの生ゴミがたまっていたり、部屋の中は洋服が脱ぎっぱなしで山積みされ、テーブルにはコーヒーの飲み残しがこびりついたカップや吸い殻があふれそうな灰皿などが散らばり、書棚にはホコリが厚くたまり、玄関には靴や傘が散乱…。
男性が自分の部屋をこのようにしていても、「片づけがヘタだから…」という言い訳で、周囲の人も納得することが多いようですが、女性の場合、「女なのにだらしない」と非難される傾向が強いようです。ですから、テレビなどで取り上げられるときも、「女性の部屋なのにこんなに散らかっているなんて、あきれてしまいますね」と、病気としてではなく、人間的欠陥として紹介されるケースが残念ながら多いようです。
移り気、躁鬱が激しいなどの症状も
「片づけられない」以外に、金銭管理ができない、モノをよくなくす、時間や約束を守れない、仕事が続かない、計画性・準備に欠ける、移り気である、気分的に落ち込みやすい、マニュアル通りにできない、ちょっとしたことで怒る、気分の躁鬱が激しい、刺激を求める、人の言葉や言動で一喜一憂しやすい、暴力をふるいやすいなどの症状がみられます。
これらの症状を整理すると、
- 気分が興奮したり落ち込んだり、揺れ動く状態が数時間から数日にわたって続くような“感情の不安定さ”
- 時間配分がヘタ、職場や家庭でやるべきことを手際よく処理できない、1つのことをやり遂げられないといった“物事の完遂不能”
- イライラ、感情を抑えることができないなどの“気質面での問題”
- 衝動的に決める、向こう見ずな行動、反社会的な行動などの“衝動性”
- 不安や混乱などの状態に陥る“ストレスや耐性の低さ”
…の5つに大きく分けられます。
薬による治療が一般的
ADHDの症状はさまざまなので、決め手となるような治療法はありませんが、一般には薬による治療が試みられます。
薬でもっともよく使われているのがリタリンという中枢刺激剤です。多動や集中障害が起こる原因を、覚醒が浅いために起こるもの、すなわち、覚醒・睡眠のレベルの障害ととらえ、昼間の覚醒レベルを引き上げることにより、症状を改善しようというものです。その後の研究から、リタリンが前頭葉において、神経伝達物質であるドーパミンの再取り込みを阻害することによって、覚醒レベルを引き上げるということがわかってきました。リタリンはそのほかにもさまざまな作用がありますが、まだ十分にはわかっていません。アメリカではこの薬の投与により、70〜80%の人に効果がみられたと報告されています。ただし、人によっては不眠、食欲不振、動悸、腹痛や頭痛、吐き気、めまいなどの副作用が出ることがあります。
ADHDの合併症としてうつ病が出ている人には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)、三環系抗うつ剤などが処方されます。
また、衝動性や気分の移り変わりをコントロールするために、テグレトールやデパケンなどの抗てんかん薬(感情調整剤)が使われることもあります。
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