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人に聞けない病気のケア〜女性性器(外性器)の病気 第4回
外陰炎(その2)


はげしいかゆみと白いおりものが出る
ガンジダ菌

 外陰炎にはいくつかの病気があり、ガンジダ菌というカビに感染して炎症を起こすのがガンジダ炎です。カンジダ菌は健康な人の体の中にもいる常在菌です。膣内だけでなく、皮膚、口腔内、肺、腸などにもいますが、普段はおとなしくしています。ところが、疲れていたり、病気になったりして体の抵抗力が衰えていたり、妊娠などでホルモンのバランスが崩れたときなどに、増殖して炎症を起こすことがあります。また、風邪などで抗生物質を長く服用し、膣内の善玉菌が死滅すると、ガンジダ菌が増えて炎症を引き起こします。そのほか、ビデなどで膣内を洗いすぎて自浄作用が低下したり、セックスで感染するケースもみられます。
 ガンジダ炎の大きな特徴は外陰部の激しいかゆみです。さらに、白いカッテージチーズのようなボロボロしたおりものが出ます。悪化すると、大陰部の皮膚全体が硬く、赤くぼってりと腫れた感じになります。
 治療は、軟膏と膣錠で2週間程度で完治します。なお、おりものは外陰部に付着して取りにくいので、前もって膣付近をよく洗い、清潔にしてから軟膏などを使いましょう。難治性の場合、内服治療をおこなうこともあります。

 

外陰部の皮膚が乾燥しかゆみを覚える
外陰萎縮症

 外陰萎縮症は閉経期以降の女性に多く見られる外陰炎の1つです。その主な原因は女性ホルモンのエストロゲンの分泌の低下にあります。外陰部の皮膚が萎縮して薄くなり、ハリやみずみずしさがなくなります。そのため、外陰部の皮膚がかさかさに乾燥して、かゆみが生じたり、褐色あるいは赤色のおりものが出ます。膣の分泌液の量が減るため、性交痛を覚えることもあります。
 エストロゲンの分泌低下は膣内の自浄作用を低くさせるため、多くの場合、膣炎を合併します。
 外陰部の炎症に対しては、軟膏を塗ります。また、膣炎の治療には、エストロゲンを含んだ膣坐薬や内服薬が用いられます。

 

予防の第一は清潔を保つこと

パンティストッキングやジーパンなどはダメ イメージ 外陰炎を予防するには、基本的には清潔を保つことです。外陰部はおりものや尿、汗などの分泌物が付着しやすく、常にじめじめ湿気をおびた状態になりがちです。食品につくカビ同様、ガンジダ菌などは高温多湿を好みます。したがって、サポートタイプのパンティストッキングやジーパンなどは通気性がよくないので、あまりよいとはいえません。
 生理用ナプキンやおりものシートでかぶれやすい人は、いろいろ試してみて、自分の肌に合ったものを選びましょう。最近のナプキンはシートは吸収性に優れているので、ついつい取り替えないままにしがちです。やはり、1日に最低でも4〜5回は取り替えたいものです。また、ビデの使いすぎもかえってマイナスです。
 セックスによる感染のリスクを減らすため、不特定多数の人とのセックスを控えることも重要です。また、セックスの前には自分だけでなく、相手の人も体や手を清潔にすることも実行しましょう。


次回は「外陰がん」です。

2002年4月22日

監修:今井 理恵(港町診療所婦人科)
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