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子宮内膜症を正しく知ろう 第1回
子宮内膜症ってどんな病気?
子宮内膜が体のあちこちで増殖する
子宮内膜症の原因
女性にとってゆううつな月経痛。月経痛がひどい時「もしかして、子宮内膜症かもしれない」と思ってしまうことはありませんか?
子宮内膜症という病名はよく耳にしますが、どんな病気であるかをご存じでしょうか?
今月は5回にわたり、知っているようで知らない「子宮内膜症」についての基礎知識から最新の治療法までをご紹介します。
子宮内膜が体のあちこちで増殖する
月経時の痛みがひどく、年を追うごとに痛みが強くなってきている場合は、子宮内膜症である可能性が考えられます。
子宮内膜とは子宮の内側をおおう粘膜のことで、受精卵を保護する役目を果たしています。子宮内膜は、女性ホルモンの働きで、受精卵が子宮に着床するのに備えて周期的に増殖しますが、妊娠が成立しなければ、はがれ落ちて血液と一緒に膣の外へ排泄されます。これを月経といいます。
ところが、子宮にしかないはずの子宮内膜や子宮内膜に類似した細胞が、体のさまざまな場所に発生し、子宮内部と同じような増殖や剥離を繰り返す病気が子宮内膜症です。子宮以外の場所にできた子宮内膜は、月経時に剥離して、出血しても体外へ排泄することができないため、体内に血液が溜まったり、炎症をおこしたり、周辺の臓器との癒着をおこしたりします。子宮内膜症は命に関わる病気ではありませんが、放置しておくと不妊の原因になることもあります。
子宮内膜が発生しやすい場所は、卵巣、卵管、子宮筋層、直腸、仙骨子宮靭帯、腹膜などで、まれに腟や外陰部、肺やへそにも発生します。このうち、子宮内部の子宮筋層に発生したものを子宮腺筋症と呼び、ほかの子宮内膜症とは区別しています。
子宮内膜症の原因
子宮内膜症は、初潮後、10代後半から40代後半まで発生する可能性があり、20代の若い女性や妊娠経験のない女性にも多い病気です。最近は、患者数の増加や若年化の傾向にあり、月経のある人の5〜10%に子宮内膜症があるともいわれています。
子宮内膜症の原因はまだはっきりわかっていませんが、月経時にはがれ落ちた子宮内膜の一部が、卵管を逆流して卵巣や直腸などの臓器に達して増殖するという説が最も有力です。そのほかの原因として、初潮年齢の低下や晩婚化、ダイオキシンなど環境ホルモンの影響や体質など、さまざまな説があります。
(ライター:望月 芳子)
次回は「子宮内膜症と不妊」です。
2001年7月2日
※この原稿は産婦人科医師が監修しています。
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