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「婦人科は、女性のヘルスパートナーです」第5回
ピルの避妊効果は100%近い。
でも副作用が続くようなら、違う方法を
 今回は、避妊のお話をしましょう。避妊といっても方法はいろいろありますが、簡便性・避妊確率の高さからいうと、ピルとコンドームではないかと思います。 ご存知のように、ピルは女性がおこなう避妊法、コンドームは男性がおこなう避妊法です。いちばんいいのは、この両方を同時におこなうのが、もっとも避妊確率を高いものにします。
はら としお先生

避妊効果が限りなく100%に近いピル

 まずピルですが、日本でも低用量のピルを医師が処方できるようになったのは99年9月です。「男性主導の避妊ではなく、女性自身が自分の体を守る」という意味では、日本でのピル解禁は遅きの感もありました。反面、セックス体験が年齢的に早まるなか、じゃあ小中学生に、高校大学生に、彼らの避妊を目的として医師がピルを処方するかといえば、医師の判断に任せられてはいるものの、「道徳」観念がつきまとってしまうのも事実です。避妊効果が限りなく100%に近いピル

 その賛否はおくとしても、ピルの避妊効果は限りなく100%に近いとされていますから、上手に活用したいものです。コンドームの場合ですと、つけるタイミングで雰囲気が壊れたり、破れて避妊に失敗といったアクシデントもあります。その点、ピルだと、いつでも安全日で、セックスの雰囲気をそこなうこともありません。ただし、きちっと飲んでいればですからね。ピルの使用法については、婦人科においてある小冊子などにものってますが、処方してくれる医師に詳しく説明を受けてから服用は始めてください。

 ただし、少なくはなったといっても、副作用はあります。飲み初めの3〜4日間ですが、不快な気分や吐き気、頭痛、乳房のはりなどです。1週間もたてばおさまりますが、10日以上続くようでしたら、違う避妊の方法を考えたほうがいいでしょう。

STD予防にもなるコンドーム
知っておきたい避妊失敗例と使い方

 つぎに、コンドームです。日本では、ピルが解禁されるまで、もっともポピュラーな避妊法で、80%以上をしめていました。市販されていますから、手軽に買えて、副作用もありません。とはいっても、まえにもいいましたように、主導権は男性にあり、つけるタイミングで雰囲気が壊れたり、破れて避妊に失敗する可能性もあります。コンドームを使う場合、セックスパートナーには正しいつけ方を励行してもらうのが、まずは基本です。

 コンドームを使うことでのメリットは、STD(性行為感染症)の予防効果が高いという点にもありますが、装着前に前戯として挿入するようであれば、なんの効果もありません。もちろんいずれかがSTDであればの話ですが。

 最後に、女性も知っておいて欲しい、コンドームでの避妊失敗例をあげておきます。

  • 十分に勃起するまえにつける
    抜けたりよじれて破れる原因になります。
  • 射精直前につける
    男性が気づかないうちに射精してしまうことがあります。そうなってからでは、ておくれです。
  • 射精後もそのまま、余韻を楽しむ。あるいは、寝てしまう
    ペニスは当然小さくなります。コンドームから精液がもれて、膣内に流れだします。
  • 同じコンドームで2回戦突入
    元気なのはいいのですが、コンドーム内の精液がピストン運動で逆流したり、コンドームが破れる可能性が高くなります。毎回新しいのを使ってください。
  • JISマークのないものを使う
    雰囲気の盛り上がるものとかもありますが、JISマークのついてないものは、信頼がおけないということです。
 なかには、あくまで「大人のおもちゃ」であって、避妊具ではないものもありますから、避妊を前提としたセックスの場合は、女性も十分に気をつけてください。

次回は避妊のお話です。


2000年12月18日

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