|
医療の高度化、複雑化に
対応出来ていない管理システム
医療技術の進歩はめざましい。今日、日本の病院では、最先端の高度医療機器が盛んに導入されているが、医療の高度化、複雑化は治療成績の向上に寄与するプラス面と、医療ミスを起こすリスク増大のマイナス面があることを知るべきである。
患者はとかく、設備の整った病院を「良い病院」と考えてしまう。だが本当は、充実した設備を安全に使いこなせる病院こそ優秀なのであり、そのためには、医師、技師、看護スタッフらの技術や経験に加えて、病院の管理システムの充実が不可欠である。
病院は患者に対し、どんな機械を備えているかのPRより、高度医療システムを管理する体制をこそPRすべきではなかろうか。患者が頼るのは機械ではなく、機械を扱うスタッフなのだ。
患者に不親切な設備誇示のポスターなど
病院のロビーなどに貼られている、高度医療機器などの導入や説明ポスターは、機械の性能や応用例をPRするメーカー製のものがほとんどだが、患者が知りたいのは機械の性能ではなく、その病院が高度医療機器をいかに安全に、効率よく駆使しているかといった病院が発信する情報である。
病院に来る患者は、みな不安を抱いている。その不安を安心に変えてくれるのは機械の存在ではない。医師、技師、看護婦といった医療スタッフの、医療の高度化、複雑化、そしてリスクの増大に対する安全管理体制がいかに充実しているか、ということなのである。
外来に来た患者は、長時間待たされる。病院にとって、この時間は当病院の安全管理システムをわかりやすく伝達できる貴重な時間ではないか。チラシ1枚ですむことである。患者、すなわち「お客さま」の信頼を得るゴールデンタイムととらえたらいかがであろうか。
2001年4月27日
|