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  スポーツ医学情報ファイル
  〜痛んだときのケア 腰編〜 最終回

  腰を守る日常動作の基本

 このコーナーでは、スポーツによる外傷や障害をいち早く的確に判断し、適切に対応するための情報を紹介しています。
 からだの部位ごとに、痛みの見極め方や早期の処置、治療の進め方などをわかりやすくアドバイスします。

 腰痛は、痛みがひいた後も繰り返すことが多くあります。スポーツ活動だけでなく、日常生活のちょっとした動作に気をつけることで、再発を防ぐことができます。
 もっとも避けたい動作は「中腰」です。次に気をつけるのは「冷え」、続いて腹筋・背筋の筋力トレーニングです。腰痛に有効なストレッチは、(1)大腿四頭筋、(2)ハムストリングス、(3)背筋の3つです。

普段の生活で腰痛を予防するには

正しい姿勢の心がけ

  • 立つとき:おへそをひっこめ下腹をひきあげるようにして正しい姿勢を保つ。
  • ・座るとき(いす):いすに座るときは、膝の高さが足の付け根より少し高くなるようにする。
  • 座るとき(畳など):あぐらや横座りよりも正座をする。
  • 横になるとき:横向きのときは膝を曲げる。仰向けは膝の下に座布団などを入れて高くする。うつぶせは避ける。敷き布団、ベッドは硬いものを。
  • ものを持ち上げるとき:膝を曲げ、できるだけからだの近くによせてから持ち上げる。
  • 立ちっぱなしのとき:立ちづめのときは、足台になるようなものを見つけて、片足ずつ交互にのせると腰が疲れない。
  • ハイヒールをはくとき:ハイヒールは腰の負担を大きくする。できればどの靴のヒールも同じような中程度のものにし、高いヒールから低いヒールへといったはきかえは避ける。

日常生活での心がけ

  • 肥満に注意:体重の増加は腰の負担を大きくし、腰痛の原因となる。
  • 食事の注意:栄養バランスを考え、骨を強くするため良質のたんぱく質やカルシウムを十分にとる。

筋力アップで再発を防ぐ

 腰を支えているのは筋肉です。腰痛の再発を防ぐため、もっとも効果的なのが筋力アップです。腹筋、背筋は自前のコルセットです。

腹筋の強化

  1. あおむけで頭の後(または頭の方)に手をあてる。
  2. 上半身を起こし、5〜6秒保つ。
  3. ゆっくりもとの姿勢に戻り、腹式呼吸する。これを3〜4回繰り返す。
     *膝は必ず曲げた状態でおこなうこと。

腰背筋の強化

  1. うつぶせの状態で胸のやや下に枕か座布団を入れる。
  2. 両手を後に組み、胸が床から少し離れるくらい浮かせる。この位置で、5秒ほど静止する。これを3〜5回繰り返す。
クリックすると拡大表示します
※クリックすると拡大表示します。

ヒップアップ

  1. 仰向けになって腰を床にぴったりつける。
  2. 尻をこころもち上げ、5〜10秒とめる。膝は曲げておこなう。

下肢伸展

  1. 仰向けになって一方の足を両手で力一杯かかえこみ、もう一方の足を床にぴったりくっつくように伸ばす。伸ばしたままの足を垂直に持ち上げる。足をかえて、同じことをおこなう。


2001年6月11日

監修:萬納寺毅智(萬納寺整形外科院長)
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