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このコーナーでは、スポーツによる外傷や障害をいち早く的確に判断し、適切に対応するための情報を紹介しています。
からだの部位ごとに、痛みの見極め方や早期の処置、治療の進め方などをわかりやすくアドバイスします。
脊椎にかかる衝撃で起こる疲労骨折
スポーツ選手にみられる腰椎分離症の多くは、椎弓(ついきゅう)の疲労骨折によって生じます。一般の人に比べ、スポーツ選手では3倍程度の頻度で発生しています。スポーツの種別では、ウエイトリフティング、フットボールやバタフライなどに高率で発生する症状です。伸展、ひねり動作やジャンプの着地の衝撃などで、関節の突起間部に繰り返し加わる力により疲労骨折が起きると考えられています。
分離は荷重がかかる第4、第5腰椎に起こります。発生時に激しい痛みを伴うことがありますが、数日間安静にするだけで楽になってしまうこともあります。しかし、スポーツ活動を続けると痛みは強くなり、悪化します。「そる」動作でより大きな痛みがあります。
早期発見なら骨癒合(こつゆごう)を
診断はX線撮影でおこなわれます。ただし、発生早期の場合は、分離部分が不鮮明で診断がつかないこともあり、CTでの撮影などが必要になります。
治療は保存療法が基本です。コルセットなどで腰を固定することで、分離(骨折)が治ることがありますが、癒合率は60〜70%です。4カ月ほどはスポーツ活動を中止します。分離症は早期に見つけて治療することがもっとも必要で、放置してはいけません。放置していても分離部は治らず、腰痛の原因になります。
骨折してから時間が経っている例など、骨癒合が期待できないと判断された場合は、スポーツ活動は中止せずに腰痛症に準じた治療をおこないます。腰痛の程度によっては、腰に負担のかかる運動を制限し、湿布、鎮痛剤の投与、コルセットによる固定をおこないます。安静だけでも1〜2週間後にスポーツ活動に復帰できる例が多くあります。また、分離症だからといってだれもが腰痛や下肢痛に悩まされるわけでもありません。まれに分離した骨がすべってくる(分離すべり症)ような症例では、手術が必要になるケースもあります。
リハビリは
腹筋の筋力強化、腰背部筋のストレッチをおこなうとともに、腰痛症に準じたリハビリをおこないます。
次回は「日常動作について」です。
2001年6月4日
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