|
このコーナーでは、スポーツによる外傷や障害をいち早く的確に判断し、適切に対応するための情報を紹介しています。
からだの部位ごとに、痛みの見極め方や早期の処置、治療の進め方などをわかりやすくアドバイスします。
腰が痛い状態が続いているのは
どういうこと?
徐々に痛みが強くなることが、慢性の痛みの特徴です。腰痛の原因になる可能性としてもっとも高いのは、「椎間板の変性(腰椎椎間板症)」です。椎間板が固くなる、狭くなる、ひびが入るといった症状で、変性自体は加齢とともに生じることなので避けることができません。痛みを感じるのは、背筋が弱くなることで前かがみになり、椎間板への負担が大きくなっているためです。反対に、立ちっぱなしの人は腰が若干「反りぎみ」になるので「椎間関節症」も考えられます。腹筋が弱くなった場合も、椎間関節への負担が大きくなります。腹筋が強いと椎間板にかかる「圧」は1/2程度にまで減らすことができるのです。自前のコルセットをつけているようなものなのです。
どうすればいいの?
腰椎椎間板症の場合は、常に患部を温めましょう。血行を良くし、リラックスさせることで痛みがやわらぎます。温熱療法はホットパック、超短波、赤外線、低周波などの方法がありますが、自分で手軽におこなえるのは、入浴やカイロによるものです。ただし、温めることで痛みがひどくなるようなときはすぐに中止します。患部が炎症を起こしているからです。こうしたときは一度冷やして、患部の炎症を鎮め、様子をみてから温めます。
椎間関節症の場合は「反る」動作を避けることが大切です。立っているときは、片足を交互に、ふみ台など段差のあるものにのせることで、椎間関節にかかる負担を小さくすることができます。
リハビリには「牽引療法」
病院での治療には「牽引療法」があります。椎間板が痛んでいる場合、X線でみると椎間板が狭くなっていることが多いので、下半身を引っ張って腰を伸ばすことで、炎症をやわらげることができます。
ほうっておいたら
腰部だけでなく、足に痛みやシビレを感じたり、いったん痛みがなくなっても繰り返したりするような場合は、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離症などが疑われますので、きちんと検査を受けた方がよいでしょう。
「痛みを感じない」ということは「炎症がおさまる」場合と「神経が痛みに対して麻痺する」場合とがあります。繰り返すようであれば、専門医を受診しましょう。
次回は「腰椎椎間板ヘルニア」についてです。
2001年5月21日
|